ミラノのジュゼッペ・メアッツァ競技場、通称サンシーロ。イタリアサッカーの名門、ACミランの本拠だ。開会式で訪れ胸が躍っ…
ミラノのジュゼッペ・メアッツァ競技場、通称サンシーロ。イタリアサッカーの名門、ACミランの本拠だ。開会式で訪れ胸が躍った。「ここがあの本田圭佑がプレーした場所か」と。
本田は当時、10番を背負いながら個人もチームも苦しんでいた。地元メディアから酷評され、出場機会も満足ではなかった。そんな15年9月のある雑誌でのインタビュー、周囲の疑問の声にこう応えていた。「本田圭佑はミランで定位置を奪えるのか? 僕は、尋常を超えた努力でそれを証明したい」。当時私も、水泳で伸び悩んでいた時期。本田の言葉に自分を省み、一度尋常を超えた努力をしてみようと思った。納得して大学水泳を終われたのは、本田のおかげと言って過言ではない。
自分が本田の言葉に救われたように、アスリートの言葉を通して人に何かを伝えたい。あらためてそう思った、サンシーロの景色だった。(大谷 翔太)