<阪神紅白戦>◇11日◇沖縄・宜野座激震が走った。侍ジャパンの阪神石井大智投手(28)が11日、沖縄・宜野座キャンプで2…
<阪神紅白戦>◇11日◇沖縄・宜野座
激震が走った。侍ジャパンの阪神石井大智投手(28)が11日、沖縄・宜野座キャンプで26年初実戦の紅白戦に登板。バックアップの際に左ふくらはぎを痛めた。自力では歩けず車いすに乗り、球場を後にした。肉離れの可能性がある。昨年50試合連続無失点の日本記録を樹立した剛腕が、14日の宮崎代表合宿参加を前に衝撃的なアクシデント。WBCの出場辞退が濃厚になった。この日、西武平良海馬投手(26)も故障で代表を辞退し、井端ジャパンは勝利の方程式再編が迫られる。
◇ ◇ ◇
ショッキングなシーンだった。石井は紅白戦の3回から26年初の実戦登板。無死一、二塁で前川に右前に運ばれると、マウンドを駆け下り、本塁後方のバックアップに走った。捕手の後ろで返球の行方を見ながら、1歩2歩と後ろ向きにバックステップを踏んだところで突然、ひざまずくように崩れ落ちた。満員の観客が異変に気づいて、どよめいた。
すぐにストレッチャーでグラウンド外に運ばれた。チェックを受けて簡単な処置を受けてから再び姿を見せた時には、車いすに乗せられていた。左ふくらはぎには何重にも包帯が巻かれていた。ことの重大さは明らかだった。12日にも病院で受診する。
侍ジャパンの宮崎合宿合流を3日後の14日に控えた中での衝撃的なアクシデント。藤川球児監督(48)は冷静に状況を説明した。
藤川監督 タイガースのトレーナーとWBCの現場と話してからになる。病院から帰ってきて、各担当同士で報告が上がってきてから決まることです。WBCの方は何人かの選手がコンディション不良になっていますが、非常に難しい大会。どうなるか分からないけど、もし故障で行けなくなったとしたら、神様が『やめておけ』と言ってくれているということでしょう。前向きに捉えられると思いますよ。
同じく救援投手としてWBCに2度選出出場した藤川監督は、ともに内転筋の不調を抱えての代表合流だったという。自身の経験や、西武平良が同じく左ふくらはぎの肉離れでこの日、代表を辞退した現状も踏まえてコメントした。
石井は昨年、50試合連続無失点の日本記録を樹立。防御率0・17の金字塔を打ち立てて、球界トップのリリーバーに大躍進した。昨年の阪神の圧勝Vは石井の活躍なしではあり得なかった。当然のように侍ジャパンに選出。勝利の方程式を期待されていた右腕は、初のWBCへ入念にボールへの対応を進め、精力的なブルペン投球で状態を上げていた。だが、阪神キャンプでは最後の実戦登板で、想定外のアクシデントに見舞われた。
詳しい状態は判明しなかったが、ふくらはぎの肉離れなら全力投球ができるまで一般的に数カ月かかる。平良だけでなく、石井も離脱となれば、日本代表も大会連覇へ大きな痛手となる。少しでも軽症であることを祈るしかない。