【プレダッツォ=保坂果那】絶望の涙から4年、うれし涙に変わった。日本が合計1034・0点で初の銅メダルを獲得した。高梨沙…

【プレダッツォ=保坂果那】絶望の涙から4年、うれし涙に変わった。日本が合計1034・0点で初の銅メダルを獲得した。高梨沙羅(29=クラレ)は18年平昌大会女子ノーマルヒル以来2大会ぶり2個目のメダル。3番手として96・5メートル、97メートルを飛び、仕事を果たした。前回の22年北京大会ではスーツの規定違反による失格で号泣。あれから1464日、イタリアでは仲間と笑って、泣いて、幸せな1日となった。

今季高梨沙羅はスタートに大胆な変化を与えた。バーに深く腰かけ、下半身は助走路を滑る時の形を作る。足は浮いている。そのままの形で助走路に着地してスタートする。高梨はこの動作を「ジャンピングスタート」や「乗り込む」と表現する。海外にあるジャンプ台のバーの位置は、身長152センチの高梨にとっては高め。浅く腰かけてからスタートを切ると、助走姿勢を整えるのに時間も掛かり、後ろ重心になりがち。飛び出しで力をうまく伝えられないため、修正した。

今季から女子チームを指導する宮平秀治コーチとともに改革。昨年9月から個別練習でジャンプを作り上げた。課題のテレマークは、ハーネスに吊されて宙に浮いた状態の高梨に宮平コーチがホウキを足裏に当て、スキー板に見立てながら「飛行機のランディングみたいな感じだよ」と、しならせるように着地するイメージを与えた。高梨が「小さい頃からやっておけば良かったってすごい後悔している」と話していたテレマーク。雪辱の混合団体では、2回とも飛型点では60点満点で50点台を出した。【保坂果那】

◆保坂果那(ほさか・かな)1986年(昭61)10月31日、北海道札幌市生まれ。13年から高校野球などアマチュア野球を担当し、16年11月からプロ野球日本ハム、17年12月から北海道コンサドーレ札幌を担当。冬季五輪は2大会連続の現地取材で、今大会はノルディックスキーやカーリングを担当。