ウクライナのマルサクは、ロシア勢の参加に複雑な想いを口にした(C)Getty Images 目下、開催中のミラノ・コルテ…

ウクライナのマルサクは、ロシア勢の参加に複雑な想いを口にした(C)Getty Images

 目下、開催中のミラノ・コルティナ冬季五輪では、大会前に“ある変化”が起きた。それはウクライナ侵攻に伴う制裁により、国家としての国際大会出場を禁じられてきたロシア勢が「個人の中立選手(AIN)」としての参加が認められたのである。

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 無論、依然として政治的懸念は解消されたわけではない。AINとしての参加が認められるのは、侵攻を支持する選手や軍・治安機関所属選手を除外するなどの厳しい審査を通過したわずかな選手のみ。だが、ロシア勢の五輪復帰に異論を唱える声もある。

 侵攻を受けたウクライナの選手には、消えない憎しみを抱える者もいる。フィギュアスケート男子個人戦に出場するキリロ・マルサクは、ドイツのニュース局『DW』に対して、「たとえ『中立』という立場であっても、彼らを許すことはできない」と正直な胸の内を明かしている。

 家族と住んでいたウクライナ南部に位置するヘルソンは、凄まじい戦闘の舞台でもあった。当時を振り返り、「小学校から中学まで通った学校は粉々に破壊され、スケートリンクも粉々に破壊された。僕の住んでいたアパートも、すぐ下の階に爆弾が落ちた」と生々しい言葉を残したマルサクは、「僕の人生において意味があり、思い出が残されていたすべての建物が破壊されたんだ」と吐露。そして、改めてロシア勢の参加に対する想いを打ち明けている。

「彼らにはウクライナで起きている戦争に間接的に責任がある。密かにこの戦争を支持している人もいるかもしれない。本来なら入国すらも許可すべきではないんだ。残念だけど、IOCは、そのことに目も向けなかった」

 さらに多くのアスリートが躊躇する政治的なメッセージの発信について問われたマルサクは、「どうしてスポーツが政治とは無関係だと言えるの?」と指摘。「彼らは自分の国を代表しているし、あの国旗も代表している。これはまさに政治的な問題だよ」と冷静に持論を展開している。

 今も父親は戦場の最前線にいるというマレスク。最愛の家族との「絆はいつも感じている」と語る21歳は、「このオリンピックを楽しみ、雰囲気を味わい、できる限り多くの経験を積むことが目標」と静かに意気込んでいる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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