◆第60回共同通信杯・G3(2月15日、東京競馬場・芝1800メートル)追い切り=2月11日、栗東トレセン 強い雨と視界…

◆第60回共同通信杯・G3(2月15日、東京競馬場・芝1800メートル)追い切り=2月11日、栗東トレセン

 強い雨と視界不良のなかでも、ひと際目立つ動きだった。ロブチェン(牡3歳、栗東・杉山晴紀厩舎、父ワールドプレミア)は、坂路で55秒1―13秒1を単走で計測した。この日は1ハロン11秒台は1頭しかいない、力の要る馬場。それでも決してぶれない走りは、体幹がしっかりしているからこそだろう。

 これまでの2戦は直前、いずれもCWコースで追い切っていた。杉山晴調教師は「使ってきて馬も仕上がっているので、今回は初めて、当該週も坂路でさっとやりました」と説明した。長距離輸送もあるので、これで整ったという判断だ。

 新馬戦を逃げ切って挑んだ前走のホープフルSでは、一転して差す競馬で優勝。「思ったよりも後ろからだったけど、いい脚を使ってくれた」と戦法の幅が広がる、収穫の大きな勝利だった。

 その前走から中6週での参戦には少々驚かされたが、「まだ余力があるので、皐月賞の前にはここがいいと思って」と指揮官。4日の1週前追い切りでは、松山が乗って7ハロン98秒6―11秒1と抜群の動き。タフさも兼ね備えていて、現時点での不安は一切ない。

 今回は初の東京コースだが、ここをクリアすれば日本ダービーが見えてくる。「広いコースなので、(1800メートルでも)対応できると思う。しっかりと結果を出して、皐月賞に向かいたい」とトレーナーは自信を示した。ここで無敗を止めるつもりはない。G1ホースとして、新興勢力の挑戦を受けて立つ。(山下 優)