(10日、ミラノ・コルティナ冬季オリンピック〈五輪〉フィギュアスケート男子シングル・ショートプログラム) 男子ショートプ…

(10日、ミラノ・コルティナ冬季オリンピック〈五輪〉フィギュアスケート男子シングル・ショートプログラム)

 男子ショートプログラム(SP)を翌日に控えた9日の練習後、佐藤駿(エームサービス・明大)は好感触を話していた。

 「1回滑っているのはすごく大きいと思うので、その流れで明日のSPもがんばりたい」

 その前日の団体のフリーで会心の演技を披露し、日本の銀メダルに貢献していた。

 しかし、個人戦は勝手が違った。

 「チームメートの声援がなくて寂しさをすごく感じました」と冗談交じりに振り返った後、本音がこぼれた。

 「やばかったです。逃げ出したいくらいの緊張が始まる前からありました」

 冒頭の4回転ルッツはきれいにまとめたものの、続く4回転―3回転の連続トーループで、後半のジャンプが2回転に。着氷も乱れたのが響いた。

 昨年12月のGPファイナルでマークした今季自己ベストの98・06点には及ばない88・70点にとどまった。

 得点が表示された瞬間、納得したのか、うなずくようなしぐさを見せた。

 「85~86点ぐらいかなと思っていたんですけど、88点と自分の想像より点数が出たので、そこはびっくりしました」

 初出場となった五輪のSPで、最終組で滑る栄誉に浴した。鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)、イリア・マリニン(米)らと一緒に直前練習に臨みながら、そのレベルの高さに刺激を受けたという。

 SPは9位発進だった。

 「フリーでは最終グループで滑れないのが残念ですけど、気持ちを切り替えて、いろいろなものを他の選手から吸収したい」と結んだ。