「J-PARK」運営の福原芳之氏、「BT野球スクール」代表の生島峰至氏がイベントに参加 フルスイングしているのに遠くに飛…

「J-PARK」運営の福原芳之氏、「BT野球スクール」代表の生島峰至氏がイベントに参加

 フルスイングしているのに遠くに飛ばせない。その原因とは――。徳島県で野球塾「J-PARK」を運営する福原芳之氏と、大阪桐蔭高OBで「BT野球スクール」代表の生島峰至氏が9日、野球育成技術向上プログラム「TURNING POINT」が開催したオンラインイベント「打撃改革3DAYS 第2夜」に出演。少年野球に多い“手打ち”の正体を探った。

 福原氏は「手打ちになってしまうと、タイミングが合わない、バットに当たらないなど、全てのエラー動作に繋がってしまう」と説明する。少年野球の現場では「フルスイング=正解」と考えられがちだが、実はフルスイングが、打撃を崩す原因になっているケースも少なくないという。

 打球を飛ばすには、体幹を使ったスイングをすることが必要だ。だが、上半身の力に頼ってしまうと、体よりも先にグリップが出てインパクトに力が伝わらない悪循環が起きる。そうすると、体からバットは離れてドアスイングになる。

 また、手打ちの原因の一つとして、福原氏は「指導者の声掛けの仕方もある」と指摘する。例えば、指導者がよく言う「体を開くな」という言葉。だが、これは回旋が弱くなり、手首をこねる打ち方になる可能性もあるという。これには生島氏も「バッティングは回転の動作が入るので、開かないことは物理的に不可能」と同調する。

「体を開くな」の言葉だけでは、子どもの打撃フォームに“悪癖”がつく可能性も…

 なぜ、体が開くことが悪いのか。理由を明確に伝えないと、子どもたちは理解できずに間違った動作を繰り返し、それが“悪癖”に繋がっていく。「インパクトまでは開かない方がいいが、その後にどうやって開いていくかが大事。開くタイミングと開き方を教えることが、強いスイングに繋がっていく。そこが改善されないと子どもたちに伝わらない」と、福原氏は警鐘を鳴らす。

 カテゴリーが上がるほど、技術を養う時間は少なくなる。高校、大学、社会人野球まで経験した福原氏と生島氏は「一番は結果を求められる。その1打席で結果を残せないと次の試合、来年とプレーする場所はなくなる。極論、社会人になれば結果が出れば形は何でもいい。子どもの頃から技術を身につけておくことで、長く野球ができる」と打撃スタイルを確立する重要性を口にしていた。

 2029年から小・中学校の軟式野球では打球部にウレタンやスポンジなどの弾性体を使った「複合型バット」が全面的に禁止になる。子どもたちを指導する2人も「これから、技術がより大事になってくる」と強調した。「打撃改革3DAYS 第3夜」は16日に開催される。(First-Pitch編集部)