「巨人春季キャンプ」(10日、宮崎) 巨人OBの松井秀喜氏(51)=ヤンキースGM付特別アドバイザー=が10日、2年ぶ…

 「巨人春季キャンプ」(10日、宮崎)

 巨人OBの松井秀喜氏(51)=ヤンキースGM付特別アドバイザー=が10日、2年ぶりに古巣のキャンプ地を訪れ臨時コーチを務めた。同じ高卒ドラフト1位で今季のブレークが期待される2年目の石塚裕惺内野手(19)を筆頭に教えを請う選手らに愛情あふれる姿勢で、ゴジラ流のアドバイスを送り、V奪還を目指すチームを後押しした。

 2年ぶりに訪問した宮崎で松井氏がジャイアンツ愛あふれる指導を展開した。

 スタッフジャンパーにGカラーのオレンジ色のシューズを履いてグラウンドに登場すると、集まった野手陣を前に「みんながいいシーズンを送れるように、少しでも力になれたら。こういうことが聞いてみたいというのがあれば、聞いてください」とあいさつ。

 その言葉通りにリチャード、門脇、丸、中山らと個別の交流指導を繰り広げた。居残り特打では、自身の打撃について質問してきた高卒2年目の石塚と身ぶり手ぶりを交えて5分間、言葉を交わした。

 「聞きたいという姿勢がね。自分が19歳だったら、こんなにできないなと思いますよ」と臆することなくアタックしてきた若武者の頼もしさを口にし「まだ19歳でしょ。いい体してるし、打撃を見る限りパワーもある。これからのジャイアンツを背負って立つ選手になれるんじゃないかな」と今後の飛躍を期待した。

 トップの位置を固めるよう指導を受けたという石塚は「分かりやすかったです。右(打者)と左(打者)の違いがあるけど、それを踏まえてアドバイスをもらえた」とレジェンドの助言に感謝し、今後の練習に生かしていくことを誓った。

 V奪還を目指すことが大命題の今季の巨人。阿部監督は新しいチームを作ることを公言している。松井氏は指揮官の決意を受け止め「レギュラーはほとんど決まってないというぐらいだと聞きました。若い選手からしたら、そんなうれしいことはないでしょう。頑張り次第でレギュラーになれるんだから」。チーム内での競争を勝ち抜きレギュラーをつかむ選手が出てくることを願った。

 「自分が大好きな場所」という宮崎の地。指導中にはBGMで長渕剛や浜田省吾など1990年代の懐メロが流れた。「今日のあれ、誰の選曲ですか。自分がプレーしてるのか、キャンプやってるのかなと錯覚しましたよ」と笑わせた松井氏。自身も原点回帰し、あと2日間、臨時コーチとしてチームのために力を尽くす覚悟だ。