<ミラノ・コルティナオリンピック(五輪):フィギュアスケート>◇男子ショートプログラム(SP)◇10日(日本時間11日)…

<ミラノ・コルティナオリンピック(五輪):フィギュアスケート>◇男子ショートプログラム(SP)◇10日(日本時間11日)◇ミラノ・アイススケートアリーナ

【ミラノ=木下淳】開幕10日前にショートプログラム(SP)曲が著作権問題で使用できなくなり、騒動になっていたトマスリョレンク・グアリノサバテ(26)が無事、映画「ミニオンズ」のテーマ曲を舞った。衣装も、黄色のシャツにデニムのオーバーオールが特例で認められ、世界に披露した。

騒動を巡っては2日、本人がインスタグラムのストーリーズに状況を投稿。国際スケート連盟(ISU)から「SP曲の使用を許可できなくなった」と通達があったことを明かした。翌3日になって、ISUを含む関係各所が解決へ動き、権利を持つ米ユニバーサル・ピクチャーズも譲歩。6日までに、SP曲を構成する4つの楽曲が全て承認された。

5日の練習後、日刊スポーツなどの取材に応じ、事の真相を打ち明けていた。

「ライセンスを購入し、手続きが完了した後、ユニバーサルから詳細情報の追加要求メールが届いたんです。衣装は? プログラム内容は? 全て明示せよ、と。その全てを送ると、すぐ返答がありました。却下します、と。衣装も同様。ロゴがなくても『ミニオン』と分かるから、許可が必要でした」

一時は「もし『100万ドル(約1億5500万円)の罰金を払え』と言われたりしたら、払えませんから…」と諦め、昨季のビー・ジーズに戻して乗り切ることにした。今季はフリー曲もビー・ジーズのため、異例の2回とも同じ曲にはなってしまうが、背に腹は代えられなかった。この段階でSNSに投稿したことで、潮目が激変した。ファンの反応や各国の報道を受けて、ユニバーサルが特例で認可していた。映画からインスピレーションを受けた衣装も譲歩され、着用できる見通しになっていた。

グアリノサバテは、同国カタルーニャ出身のスケーター。ハビエル・フェルナンデスさんの引退後、スペイン選手権で6連覇するなど国内最強を誇った。世界選手権は25年の20位が最高だが、満を持して「ミニオンズ」に成り切った五輪のSPで同等の結果を残せれば、上位24選手による13日のフリー(日本時間14日)に進出できる。