ミラノ・コルティナ五輪のスキージャンプ男子ノーマルヒルが現地時間2月9日に行われ、初出場の二階堂蓮が銅メダルを獲得した。…

ミラノ・コルティナ五輪のスキージャンプ男子ノーマルヒルが現地時間2月9日に行われ、初出場の二階堂蓮が銅メダルを獲得した。父・学さんが日本代表として挑んだ1991年世界選手権と同じプレダッツォの舞台。親子2代で紡いだ35年越しの夢が、ついに実を結んだ。

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2本のジャンプで同点銅メダル
二階堂は1回目のジャンプで131.1点をマークし6位につけた。2回目もビッグジャンプを決め、合計266.0点でスイスのデシュバンデンと同点となり、異例の2人銅メダルという結果になった。
金メダルはドイツのライムントが274.1点で獲得。2位はポーランドのトマシャクで270.7点だった。前回大会で金メダルの小林陵侑は260.6点で8位に終わっている。
表彰式前の取材では、同点でのメダル獲得に驚きと喜びを見せた。夏から課題だったテレマークの改善に取り組んできた成果が、大舞台で結実した形だ。2本ともビッグジャンプを揃え、着地まで美しくまとめた技術が、メダルへの決め手となった。

父・学さんとの35年越しの夢
試合後、観客席にいた父・学さんの元へ駆け寄り、強く抱き合った。父の前でメダルを獲得できた喜びを語り、これまでの苦労を振り返る姿が印象的だった。
学さんも35年ぶりの地での息子の快挙に喜びを隠せない様子だった。大会前には、オリンピック仕様のヘルメットを日本から届けに来た父。その時の言葉が、息子の背中を押した。
8歳から父の影響でスキージャンプを始めた二階堂。東海大学から競技に専念する道を選び、所属先探しに苦労した時期を経て、父の支えでジャンプを続けてきた。その努力が、プレダッツォで報われた。

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今季の飛躍と残る種目への期待

2022年、「日本ビール」スキー部への所属が転機となった。練習環境が整い、着実に力をつけた。今季はワールドカップで初の表彰台に立つと、1月4日のジャンプ週間では初優勝を達成。五輪前には複数回の表彰台入りを果たし、世界トップジャンパーの仲間入りを果たした。
安定した飛距離と美しい空中姿勢。テレマークまでしっかりまとめる技術力が、二階堂の強みだ。ワールドカップ総合ランキングでも上位に食い込み、小林陵侑に次ぐ日本のエースとして存在感を示している。
ミラノ五輪では、2月10日の混合団体、14日の男子ラージヒル、16日の男子団体スーパーチームが残されている。初出場で銅メダルを獲得した二階堂が、残る3種目でどんなジャンプを見せるのか。注目が集まる。

父が成し遂げられなかった夢を叶えた24歳。プレダッツォの空に、新たなエースの飛翔が続く。