シーズンに向け、変化を採り入れるのはキャンプならでは。でも、阪神の岩崎優は違う。「失敗したことがないので」。プロ1年目…

 シーズンに向け、変化を採り入れるのはキャンプならでは。でも、阪神の岩崎優は違う。「失敗したことがないので」。プロ1年目から毎年登板し、今季で13年目。救援でフル回転し続ける34歳は、2軍で黙々とこの時期のルーティンをこなしている。

 ブルペンでは、下半身の動きを体になじませるため、あえて速いテンポで50球を投じた。「感覚は順調。予定通り今日から力を上げられた」。低く強い直球でミットを鳴らし、冷え込んだ気候ながら汗をにじませた。

 じっくりと体作りを進める練習方法は、岩崎の持ち味に由来する。2023年にセーブ王に輝き、昨季通算100セーブを達成した左腕は、自身の強みを「フォームが10割」と言い切る。

 直球は140キロ台。「守護神」ならではの豪速球ではない。背中を柔らかく使う岩崎は球の出どころが見えにくいうえ、打者により近い場所でリリースする。これで球速以上の速さを感じさせ、空振りを誘う。「(このフォームが)なくなったらおしまいだと思う」

 他の投手が熱投するなか、あっという間にブルペンを去ると、念入りにケアに努めて第2クールを終えた。=具志川(平田瑛美)