転倒後の救急搬送から一夜明け、自身のSNSで心境をつづったリンゼイ・ボン(C)Getty Images 現地時間2月8日…

転倒後の救急搬送から一夜明け、自身のSNSで心境をつづったリンゼイ・ボン(C)Getty Images

 現地時間2月8日に行われたミラノ・コルティナ五輪のアルペンスキー女子滑降で激しく転倒。その場でヘリコプターで救急搬送され、左足の骨折による緊急手術を余儀なくされた41歳のリンゼイ・ボン(米国)が、一夜明けた9日に自身のインスタグラムを更新。「私の五輪の夢は、思い描いていたような結末を迎えませんでした」などと、心境を明かした。

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 大会の約1週間前のW杯で左膝前十字靱帯断裂などの重傷を負ったボンは強行出場。しかし、スタートからわずか13秒で踏ん張りがきかずに、旗門に右腕を引っかけたボンは、身体を雪面に激しく打ち付ける形で転倒。自力で起き上がることができなかった。

 ボンはレースを回顧。「昨日、私のラインはわずか5インチ(約12センチ)ほど内側に寄りすぎていました。そのせいで右腕がゲートの内側に引っかかり、体がねじれてクラッシュしてしまったのです。ACL(前十字靭帯)や過去の怪我は、今回のクラッシュとは一切関係ありません」と説明した。

 症状については「残念ながら、複雑な脛骨(けいこつ)の骨折を負ってしまいました。現在は容体は安定していますが、完治させるには何度かの手術が必要になります」と打ち明けた。その上で「望んでいたような結果にはならず、激しい肉体的な痛みにも襲われていますが、私に後悔はありません」と強調した。

「昨日、スタートゲートに立った時のあの素晴らしい感覚は、一生忘れることはないでしょう。そこに立ち、『勝つチャンスがある』と確信できていたこと自体が、一つの勝利でした」

「私たちは人生においてもリスクを背負います。夢を見て、愛し、飛び込みます。そして時には転びます。心が折れることもあれば、手の届くはずだった夢を掴めないこともあります。けれど、これこそが人生の美しさでもあります。私たちは『挑戦』することができるのだから」

「挑戦」したからこそ、悔いはないのだろう。「もし私の歩みから何かを受け取ってもらえるのなら、それは『挑戦をする勇気』を持ってほしいということです。自分自身にチャンスを与えないほど、人生は長くありません。人生における唯一の失敗とは、挑戦しないことです」とボン。賛否を巻き起こした41歳の強行出場は、確かなインパクトを残した。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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