「WMフェニックスオープン」といえば、入場観客数が世界最多の大会として知られる。近年は入場者数を発表しなくなったため具…

最前列はバナナマンが陣取った

「WMフェニックスオープン」といえば、入場観客数が世界最多の大会として知られる。近年は入場者数を発表しなくなったため具体的な数字はわからないものの、2018年に発表されていた数字を参考にすると、金曜と土曜は1日約20万人が訪れた。1週間の累積人数ではなく、たった1日で20万人という途方もない数字だ。

16番パー3はギャラリーがグルリと囲む

パー3のホールをぐるりと囲むように観客席を設けた名物16番ホールは、実はそのほとんどがVIPチケットが必要なコーポレートテントだが、グリーンの右奥とティイングエリアの左前部分には一般ギャラリーが入ることのできる席が用意されている。“早い者勝ち”のこの席を勝ち取るためには、18番グリーンの奥の方にある入場ゲート前で朝から待機するのだ。そして、朝7時の開門と同時に16番ホールまでダッシュする。日本のどこかの神社で年明けに催される行事を彷彿とさせる。

ダッシュで席取りへ

今年の「WMフェニックスオープン」予選ラウンドは、初日に久常が2日目は金谷が朝一番の第1組に入っていた。日の出の時間は7時15分、第1組のスタート時間は7時20分ということで、取材するこちらも朝6時半には会場に来て取材準備を始める。それならば、ということで、毎年恒例の開門ダッシュも取材することにした。

金曜の開門前

木曜日、コースの外にあるゲートには大勢のギャラリーが列を作っていた。最初のゲートはセキュリティチェック用のゲートで、危険物を持ち込んでいないかなどをセンサーでチェックする。ここが朝7時にオープンする。7時前になるとどこからともなくカウントダウンが始まる。そして7時、セキュリティゲートがオープンして、どっとギャラリーが流れ込む。ここからさらに100mほど進んだ場所に、今度はチケットのチェックゲートがある。センサーにかざして通過OKとなると、そこからは16番ホールまで約1km以上の道のりをダッシュだ。なかなかの光景だったが、実は金曜は少し様子が異なった。

夜明け前にダッシュ

例年、木曜より金曜の方が入場者数が多くなる。金曜朝6時45分。前日と同じようにゲートに向かうと、すでにチケットゲートも通過したギャラリーたちが、18番ホールの横の通路に長い行列を作っていた。人が激増する金曜は、セキュリティーゲートとチケットゲートを早めにオープンさせて、ある程度の人数をコース内に入れておいたようだ。そこに新たにゲートを設け、ここを7時オープンにする。群衆コントロールの経験値の成せる技だ。

金曜の開門ダッシュ

朝7時。今日もカウントダウンとともに列の先頭を陣取っていたギャラリーが16番へ全力ダッシュ。こちらもその後を追って16番へ向かった。一般ギャラリー席もそれなりの数があるとはいえ、その中でもお目当ては、17番へ向かうトンネルの真上の最前列。ホールも全体が見渡せる上、選手に最も近づけるスポットだ。願わくば、選手が投げ入れてくれるプレゼントのボールなどをゲットできる可能性が高い。

バナナで揃えた

ただし、この席をゲットするには、生半可な努力では足りない。金曜日、その最前列の席をゲットしたハイデンくん(22歳)に話を聞いた。「今朝は3時半にゲート前に着きました。ここにいる友達10人と車を2台に分乗して会場に来ました。今年は3回目の観戦。いい席がゲットできて最高です!」

世界最多の入場者数を誇る大会

バナナを模したコスチュームを着て友達とゴルフ観戦。朝から夕方までずっとここで大騒ぎ。日本のお祭りにやってきた若者と変わりないじゃないか。改めて、PGAツアーの試合である“フェニックスオープン”は、まさにお祭りの会場なのだ。(JJ田辺カメラマン)

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