◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽ノルディックスキー・ジャンプ(9日、プレダッツォ・ジャンプ競技場) 【バルディフィエメ(イタ…

◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽ノルディックスキー・ジャンプ(9日、プレダッツォ・ジャンプ競技場)

 【バルディフィエメ(イタリア)9日=松末守司】22年北京五輪ノーマルヒル金メダリストの小林陵侑(チームROY)は合計260・6点の8位で、連覇は逃した。

 前回五輪でオリンピックで2つのメダルを獲得し、そのシーズンはW杯個人総合優勝も手にした。個人総合を初めて制した2018~19年シーズンから昨季まで7季続けて1桁順位を維持。今季も2勝を挙げるなどW杯総合2位につける。度重なるルール変更に加え、選手の入れ替わりも激しいジャンプ界でトップを走り続けてきた。

 小林の強さはその修正力にある。昨季24~25年シーズン序盤に腰痛や体調不良が続き、W杯でも思うような結果をつめなかったものの、そこからすぐに切り替え、日本に緊急帰国。札幌のスモールヒルで助走路の滑りなどを再確認し、札幌W杯2勝、世界選手権で銅メダル獲得した。

 それでも2日のイタリア入り後からの練習で思うように調子が上がらず苦しんだ。8日の前日練習は取材を受けることなく会場を後にするなど集中してきたが、目標にはとどかなかった。

 「ジャンプ界を盛り上げたい」。その思いひとつで23年3月に8年間所属した土屋ホームを退社し、プロに転向した。そこからオフには世界最長記録となる291メートルを飛ぶなど、チャレンジを重ねてきた。

 初戦で辛酸をなめたとはいえ、リベンジの舞台はまだある。今後は11日(日本時間)の混合団体、15日の個人ラージヒル、17日のスーパー団体と続く。五輪王者奪回へ、このままでは終われない。