銀メダルを手にし、笑顔を浮かべたアイリーン・グー(C)Getty Images 惜しくも金メダルには手が届かなかった。そ…

銀メダルを手にし、笑顔を浮かべたアイリーン・グー(C)Getty Images
惜しくも金メダルには手が届かなかった。それでも22歳のスーパースターは胸を張った。
現地時間2月9日に行われたミラノ・コルティナ五輪の女子フリースタイルスキー・スロープスタイル決勝に出場した中国代表のアイリーン・グー(谷愛凌)は、スイスのマチルド・グレモーに次ぐ2位。その差はわずか0.38ながら前回の北京五輪と同様に同競技で勝てなかった。
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内容は悪くなかった。競技後に米スポーツ専門局『ESPN』で、「テイクオフの感触は本当に良かったし、スピードもあった」と振り返ったグーは、確かに軽やかな滑り出しを見せていた。しかし、最終滑走で転倒。このミスが響き、ポイントを伸ばしきれなかった。
重圧もあった中での参戦だった。
米国人の父と中国人の母を持つグーは、2019年6月に国際スキー連盟に国籍変更を要請して中国代表に転身。迎えた2023年の北京大会で2つの金メダルと、1つの銀メダルを獲得し、一気にスターとして台頭。スタンフォード大学に通う傍らで、年間2300万ドル(約36億3400万円)を稼ぐスーパーモデルとしても活躍し、今大会に向けては注目度も4年前とは桁違いとなっていた。
当然、幅広い世代に知られた存在となったことで中傷も絶えない。「世界は私を許してはくれない」と感じることもあったという中でもグーは、「私は誰の犠牲も伴わずに、多くのポジティブな影響を与えてきたと思っている」(米誌『Times』のインタビューより)と前向きにミラノ・コルティナ大会に挑んでいた。
スロープスタイル決勝後、中国メディア『CCTV』などのインタビューに応じたグーは、「この4年間は、控えめに言っても本当に大変だった。怪我で離れている期間もあったし、ネット上でのいじめにも遭って、メンタル面の問題に対処もしなきゃいけなかった。スキーを続け、競技を続け、成長し続けるのが本当に難しかった」と告白。いわれのない批判に悩んできた日々を振り返っている。
「時に、まるで2つの国の重みを肩に背負っているような気がしていた。それでもスキーを続けられること、最高の姿を見せ続けられること、そしてこのスポーツへの深い愛情を保ち続けられることを考えてきた。それこそ私が本当に大切にしていることで、今日はそれを表現できてとても嬉しく思う。
もちろんネット上のいじめやプレッシャーは、日々厳しくなって、今も本当に辛い時はある。だけど同時に日々自分が強くなっているのも感じる。22歳の女性が本来なら我慢するべきではない困難を本当に乗り越えたんだと思ってる。だから、4年前よりもずっと強く、力強くなったと言える」
最高の結果は得られずとも、笑顔で終えた。その姿にグーのスター性を垣間見た。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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