し烈な争いを展開した日本とアメリカ(C)Getty Images 金メダルまでわずか1ポイント差。だからこそ、競技後には…

し烈な争いを展開した日本とアメリカ(C)Getty Images
金メダルまでわずか1ポイント差。だからこそ、競技後には大国アメリカに食らいついた日本に対する称賛が溢れた。
現地時間2月8日、ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート団体戦が行われ、日本は、優勝したアメリカに競り負けて2位。その差わずか「1」で銀メダルとなった。
決して地力で劣っていたわけではなかった。だからこそ、選手たちからは涙がこぼれた。日本勢にあってとりわけ圧巻だったのは、アメリカと首位タイで迎えた最終種目の男子フリーで、初出場となった佐藤駿(エームサービス・明大)だ。
テーマ曲である「火の鳥」に乗って、22歳は氷上を舞った。冒頭に仕掛けた高難度の4回転ルッツを着氷すると、勢いに乗った佐藤は4回転からの3回転の連続ジャンプも丁寧に決めるなど、全てのジャンプをクリア。クライマックスのステップやスピンでも観客を沸かせた。
自己ベストを更新する194.86――。五輪の大舞台で会心の演技に佐藤もリンク上で感情を爆発。ただ、直前に滑っていたアメリカの絶対的エースであるイリア・マリニンが叩き出していた大台の200.03点には及ばず。無念の決着となった。
もっとも、この日のマリニンは緊張もあったのか。着氷で細かなミスが目立った。序盤の4回転フリップ、4回転ルッツこそ決めたものの、演技後半の4回転ルッツで大きくバランスを崩し、連続ジャンプの成功に至っていなかった。
基礎点が1.1倍になる演技後半に高得点要素となる4回転を3本入れていたマリニン。一方で佐藤は0本。その演技構成が影響した可能性は少なからずある。
銀メダル確定後に泣き崩れ、3分間席から立つことができなかった佐藤。ただ、全ジャンプをミスなく完遂し、いわゆる“ノーミス”で演技を披露した。その質の高さもあり、国内外で同情の声が相次いだ。米ジャーナリストのベバリー・スミスさんは自身のXで、率直な感想を記している。
「可哀想なシュン・サトウ。彼は日本チームに金メダルをもたらせなかったことに、苦しそうな表情を浮かべていた。マリニンは完璧ではなかったが、日本はアメリカにわずか1点差で敗れた。それでも、サトウのパフォーマンスはマリニンに立ち向かうものであり、素晴らしいものだった」
さらに興味深いのは、この団体戦を放映していた欧州国内でも、日本の勝利を語る声が上がったことだ。幅広いネットワークを持つ放送局『Eurosport』の中継では、最終採点後に「日本が(アメリカより)上だと思った」と指摘。「4回転はマリニンの方が質は高かったかもしれないが、全体的な印象は日本人の方が良かった。長い助走や準備もなく軽やかな跳び方は本当に素晴らしい」と絶賛した。
金メダルには手が届かなった。それでも表彰台で笑顔を見せた日本人選手たちへの賛辞は世界的に広まっている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】「金メダルは日本に贈りたかった!」海外から“不満噴出”も…フィギュア団体銀メダルの日本に「正当な評価を!!」【冬季五輪】
【関連記事】「破壊力えぐい」ロコ・ソラーレ藤沢五月の“ホワイトコーデ”にネット衝撃「別人やん」「女優さんかと」【冬季五輪】
【関連記事】“りくりゅう”の三浦璃来、キスクラでひっくり返る 五輪公式「驚くべき結果には驚くべきリアクションが…」ファンも反応「可愛かった」【冬季五輪】