明らかなミスこそあったが、堂々たる滑りを見せたマリニン(C)Getty Images 堂々たる戴冠劇だった。現地時間2月…

明らかなミスこそあったが、堂々たる滑りを見せたマリニン(C)Getty Images
堂々たる戴冠劇だった。現地時間2月8日、ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート団体戦が行われ、アメリカは日本に1ポイント差で競り勝ち金メダルに輝いた。
絶対王者が流石の演技を見せた。
日本と米国が同点で並び、勝敗が持ち込まれた局面で滑走したイリア・マリニン(米国)は、自慢のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)を回避。その一方で4回転フリップ、4回転ルッツを難なく決めていく。演技後半の4回転ルッツで大きくバランスを崩し、連続ジャンプにならないミスもあったが、ジャンプだけで90.14点をマーク。豊富な見せ場を生んだ迫力のパフォーマンスで、合計点も200.03点の大台に乗った。
最終滑走者となった日本の佐藤駿(エームサービス・明大)もノーミスの貫禄演技を披露。自己ベスト194.86点をマークしたが、し烈な日米争いは、“4回転の神(マリニンの愛称)”に軍配が上がった。
もっとも、マリニンは、この団体戦最終日を欠場する考えも持っていたという。米紙『USA Today』によれば、前日のショートプログラムで精彩を欠き、鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)の後塵を拝し、「今日は全力じゃない。自分の持つ本来の力の50%ほどの状態で臨んだ」と明かしていた21歳は、直後に始まる男子シングルスに向けた調整を最優先課題としていたのだ。
演技時間も長丁場となるフリー。その心身への影響は計り知れない。ましてや五輪ともなれば、通常時よりも負担は増す。ゆえに波紋を呼ぶ「50%発言」も口にしていたマリニンはコーチとも協議して休養を取るつもりでいた。
しかし、決戦前夜に待ったがかかった。名前こそ明かされていないが、同胞スケーターからマリニンに電話があり、「君なしでは金メダルを取れない可能性がある」と出場を懇願されたというのだ。
この時、出場を了承する以外の選択肢はなかったというマリニンは、『USA Today』に、こう語っている。
「分かったと言ったよ。本当に、間違いなく、今回の決断は僕がこれまでに下した最も賢明な決断だった。今日は僕の人生で最も幸せな日の一つであり、これからの日々に向けて良い気分と心構えを整えてくれた」
出場したことで、「氷の感触、周りの環境、そして雰囲気を肌で感じることができた。チーム全員と自分自身を心から誇りに思う」というマリニン。咄嗟の計画変更にもかかわらず、200点超えのパフォーマンスを見せつけた偉才には、脱帽するしかない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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