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 ロサンゼルス・レイカーズが、同じLAを拠点とする“勝者の組織”であるMLBのロサンゼルス・ドジャースを実務面の手本にしながら、フロント体制の再設計を進めているようだ。

 レイカーズのゼネラルマネージャー(GM)を務めるロブ・ペリンカは、ゴールデンステイト・ウォリアーズとの対戦に際して『ESPN』の取材に応じ、ドジャースの球団編成本部のトップであるアンドリュー・フリードマンらと“ベストプラクティス”を共有する関係を築いていると明かした。

「ドジャースと彼らの成功、球団で築き上げてきたものを共有してもらい、外部に同志や支持者がいるのは素晴らしいことです。彼(フリードマン)は信じられないほど頭が良く、ドジャースに優勝をもたらすうえで素晴らしい仕事をしてきました。別のチームのトップが近くにおり、ロスターでもスタッフについてでも、何であれ、話し相手がいることは信じられないほど大きな資源になっています」

 この背景にあるのが、ドジャースのオーナーを務めるマーク・ウォルターである。ウォール街を代表する敏腕経営者であるウォルターは、昨年10月にレイカーズの過半数株式を取得。前オーナーのジーニー・バスは少なくとも今シーズンを含めた今後5シーズン、チームガバナーを務める契約を結んでいるが、コートの裏ではレイカーズが球団運営の移行期を迎えている。

『ESPN』が注目したのは、レイカーズが長年指摘されてきた“フロント人員の薄さ”を補う方針を明確に打ち出した点だ。レイカーズは、2019年に当時バスケットボール運営部門社長だったマジック・ジョンソンが球団を離れ、オーナー権限の移行に伴い、オルタネイト・ガバナーやスカウティング部門のメンバーなど、重積を担うフロントを解雇している。

 メディアでは選手のトレードや契約に注目が集まるが、レイカーズはそうしたチーム作りの根幹を担うフロントの基盤を築こうとしている。ペリンカGMは、ウォルターおよびジーニーと積極的かつ深く掘り下げた会話をしているとし、体制の拡充を宣言している。

「ドジャースがどのように球団を作り上げたか。彼は素晴らしい例であり、進むべき指針です。オフシーズンに我々がどのような姿を目指し、補強を行うのか。現在はそのプロセスの過程にあります。ドジャースがフロントオフィスを作り上げた手法と、その層の厚さを見てください。世界最高のフロントオフィスであるために、彼らは費用を惜しみません」

 一方で、補強面では“直近の勝利”と“将来の柔軟性”の綱引きが続いている。だが、冬のマーケットでは、ゲイブ・ビンセントと指名権の放出により、アウトサイドが好調のルーク・ケナードを獲得。ただ、実際に目に見える動きが少なかったものの、ペリンカGMは現場では「No」の判断が求められるタイミングもあったといい、短期的にも長期的にも最善ではないオプションを否定できたことで、今冬のマーケットでは「攻めた」という感想を抱いている。

 強い現場と、強い土台。ドジャースはこれらを両立することで、ワールドシリーズを連覇した。ロサンゼルスの二大フランチャイズは今、同じ哲学の下で並走し始めている。

文=Meiji

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