アトレティコ・マドリードが痛恨の敗戦を喫した。2月8日に行われたラ・リーガで、本拠地メトロポリターノにレアル・ベティスを…

アトレティコ・マドリードが痛恨の敗戦を喫した。2月8日に行われたラ・リーガで、本拠地メトロポリターノにレアル・ベティスを迎えたアトレティコは0-1で敗北。わずか3日前のコパ・デル・レイ準々決勝では同じ相手に5-0で圧勝していたが、同一カードでまさかの黒星となっている。

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戦術を一変させたベティスの妙
国王杯とはまったく異なる試合展開となった。前回の対戦でベティスは前線からプレスを仕掛け、アトレティコのカウンターを誘発する形となり大敗を喫していた。
しかし、この日のベティスは戦術を大胆に変更。不用意に前には出ず、ボールを保持されてもジリジリと後退してスペースを消す守備を選択する。アトレティコが得意とするトランジションを封じ込める戦術が見事に機能した。
立ち上がりはアトレティコがボールを握る展開に。9分には新加入のアデモラ・ルックマンがボックス左でシュートを放つも、惜しくも枠の右へ外れている。
一方、ベティスも速攻で反撃。12分にはロングボール一本でセドリック・バカンブが背後を取り、ボックス右から右足を振り抜いたが、GKヤン・オブラクの好守に阻まれた。直後にも再びバカンブに決定機が訪れるも、オブラクの牙城は破れない。
そして28分、ベティスが先制点を奪う。ペナルティーエリア手前右のアントニーが左足を一閃。オブラクの反応が遅れた隙を突き、ゴール右隅へ鋭いシュートを突き刺す。メトロポリターノでの貴重な一撃だった。
前半終了間際にはルックマンがヘディングでゴールネットを揺らしたが、加入後2戦連発かと思われたこのシュートはオフサイドの判定。1点ビハインドのまま折り返しとなった。

総攻撃も堅守崩せず
後半、ディエゴ・シメオネ監督は一気に勝負に出る。ハーフタイムに3枚替えを断行し、フリアン・アルバレスに代えて長身FWアレクサンダー・セルロートを投入。さらにアレックス・バエナもピッチへ送り込んだ。
55分には切り札のアントワーヌ・グリーズマンも早々に投入。セルロートの高さを活かしたシンプルな攻めで押し込む形に持ち込む。
アトレティコは一方的にベティス陣内へ押し込む展開となった。だが、守備に重きを置いたベティスの組織的な守備が立ちはだかる。最後のところで粘る相手の守備陣をなかなかこじ開けられない。
74分、ついにゴールが生まれたかに見えた。ベティス側のオウンゴールでボールがネットを揺らし、一度は同点扱いに。しかし、オフサイドの判定でVARによりノーゴールとなる。
アトレティコはその後もあきらめずに攻め続けたが、最後までベティスの堅守を崩すことはできず。同点ゴールを奪えないまま、試合終了のホイッスルを聞いた。

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優勝争いへの痛手
この敗戦でアトレティコはラ・リーガ3位。前日にマジョルカを下した首位バルセロナとの勝ち点差は13に拡大した。逆転優勝へのハードルは極めて高くなっている。
コパでの完勝から一転、ホームでの黒星という痛恨の結果。同一カードで正反対の結果が生まれた背景には、ベティスの見事な戦術変更があった。週末のラ・リーガ連戦を制したのは、柔軟に戦術を変えたベティスだった。