ミラノ・コルティナ五輪のスノーボード女子パラレル大回転予選が2月8日、イタリア・リビーニョで行われた。竹内智香(42=広…

ミラノ・コルティナ五輪のスノーボード女子パラレル大回転予選が2月8日、イタリア・リビーニョで行われた。竹内智香(42=広島ガス)は2回合計1分36秒88で22位となり、上位16人による決勝トーナメント進出を逃した。今季限りでの引退を表明していた竹内は、この日をもって27年間の競技人生に幕を下ろした。2002年ソルトレークシティから7大会連続出場を果たしたレジェンドが、最後のレースを終えた。

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1回目は14位 2回目も及ばず予選敗退
予選は赤コースと青コースで各1回ずつ滑走し、合計タイムで順位を決める。竹内は1回目の赤コースで48秒88を記録したが、赤コース組の中では14位と出遅れる形となった。
勝負の2回目。青コースに挑んだ竹内は48秒00で滑り降りた。しかし後続の選手たちが次々と好タイムをマークし、順位を落としていく。最終的に2回合計1分36秒88の22位となり、決勝進出には届かなかった。
ゴール後、竹内はヘルメットを脱いで会場を見渡した。惜しみない拍手が送られる中、深く一礼。「天気も良く、心技体良い状態でスタート台に上がれたことに感謝したい。27年間の選手人生を終えるのにふさわしい舞台となった」と、晴れやかな表情で語った。

ソチ銀メダル 日本女子スノボ初の表彰台
1998年長野五輪に感銘を受け、14歳でスノーボードの道へ進んだ竹内。2002年ソルトレークシティ五輪で初出場を果たすと、以降トリノ、バンクーバー、ソチ、平昌、北京と出場を重ねてきた。単身スイスに拠点を移し、欧州の強豪選手たちと切磋琢磨する独自のスタイルを貫いた。
キャリアのハイライトは2014年ソチ五輪だ。パラレル大回転で予選を1位通過すると、決勝トーナメントでも安定した滑りを見せて決勝に進出。スイス時代のチームメイトと対戦した決勝では惜しくも敗れたものの、銀メダルを獲得した。スノーボード競技で日本女子初のメダリストとなる快挙。アルペン種目では1956年以来58年ぶりの表彰台となった。
今大会で7大会連続出場を達成した竹内。42歳でなお世界の舞台に立ち続け、日本のスノーボードアルペン競技を四半世紀にわたって牽引してきた。

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三木つばきへバトン 次世代が道を継ぐ
レース後、竹内は今後の展望についても語った。「7大会を経験する中で、オリンピックや競技の在り方が大きく変わってきた。スポーツやオリンピックが持っている本来の価値を伝えていく立場になっていきたい」。引退後もスポーツ界に関わり続ける意欲を示した。
なお、同種目に出場した三木つばき(22=浜松いわた信用金庫)は2回合計1分32秒87で予選を全体3位で通過し、決勝トーナメント進出を決めた。竹内が切り開いた道を継ぐ若きエースが、メダル獲得に挑む。
「会場で声援を送ってくれた人たちや、数えきれないほど届いたメッセージには本当に感謝している」。竹内は支えてくれたすべての人々への感謝を口にした。孤高の先駆者が描いた最後のシュプールは、次世代へと確かに刻まれた。