<ミラノ・コルティナオリンピック(五輪):ジャンプ>◇7日◇女子個人ノーマルヒル決勝◇プレダッツォ・ジャンプ競技場【プレ…

<ミラノ・コルティナオリンピック(五輪):ジャンプ>◇7日◇女子個人ノーマルヒル決勝◇プレダッツォ・ジャンプ競技場

【プレダッツォ7日=保坂果那】初出場の丸山希(27=北野建設)が、今大会日本勢第1号となる銅メダルを獲得した。

1回目97メートルで3位、2回目100メートルで合計261・8点。前回の22年北京大会は開幕約3カ月半前の大ケガで出場を逃した。苦難を乗り越えて、4年後に日本女子では18年平昌大会銅メダルの高梨沙羅以来2大会ぶり2人目のメダリストとなった。

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失意の4年前、丸山は五輪金メダリストたちから勇気をもらった。

左膝の大ケガを負い、国立スポーツ科学センター(JISS)でリハビリした。その時に出会ったのがソフトボール女子の二刀流、東京五輪金メダルの藤田倭(ビックカメラ)。肩の関節唇損傷でリハビリ中だった。

22年北京五輪女子個人ノーマルヒルが行われた日。藤田からSNSを通じてメッセージが届いた。「五輪のソフトボールは12年なかったけど、ジャンプは4年に1度ある。次を目指して頑張って」。当時を藤田は「あの落ち込んだ姿と絶望した姿を隣で見ていたので、諦めないで頑張って欲しいって思って」と振り返る。ソフトボールは08年北京五輪後に正式競技から除外され、21年東京五輪で復帰した。「すごい救われた。4年に1回あるだけ恵まれている。幸せなんだなと感じた」と丸山は感謝する。

ケガさえなければ立てていた北京の舞台。女子を制したのはウルシャ・ボガタイ(スロベニア)だった。19年12月の試合で転倒し右膝を負傷。手術を受けて復活を遂げて五輪女王となった。「最初は北京五輪を見られるかな? っていうのが自分の中であった」が、夢中で応援できた。「すごく勇気をもらった」。そんな丸山が獲得した銅メダルも、ケガで苦しんだり、五輪切符を逃した選手らの背中を押すことになるはずだ。【保坂果那】

▽ソフトボール藤田倭(リハビリで一緒だった丸山について)「結果よりも丸山選手が選手を続けているのが、私にとってうれしいこと。スポーツの残酷さを間近で見たし、また、それから復活するスポーツの力も見ることができて、ほんとにスポーツをする人はかっこいいなと思った。諦めない気持ちと競技が好きな気持ちが人を強くするのだなと思った。これからも陰ながら応援しています」