本来はトーナメントにエントリーさえされていなかった2メートルの大巨人が、196センチの巨体をカーフ一撃で衝撃KO。驚き…
本来はトーナメントにエントリーさえされていなかった2メートルの大巨人が、196センチの巨体をカーフ一撃で衝撃KO。驚きの光景に魔裟斗も「うわぁ…カーフ。強いわ」と驚きを隠せない様子だった。
2月8日、代々木競技場第二体育館で開催された「K-1 WORLD GP 2026~ -90kg世界最強決定トーナメント~」の決勝戦で、ルーカス・アハテルバーグ(ドイツ)とニキータ・コズロフ(ロシア)が対戦。決勝は2メートル級ツインタワー対決となったが、緊急参戦で次々と強豪をなぎ倒した「令和の動けるシュルト」ことアハテルバーグが優勝をさらった。
リザーブにとんでもない掘り出し物が眠っていた。アハテルバーグは身長200センチの長身を誇るドイツ人キックボクサーで、IFMA欧州選手権優勝やFair FCライトヘビー級王座などを持つ「ドイツの巨人」。本大会では当初リザーブ枠だったが、K-Jeeの負傷欠場により本戦トーナメントへ繰り上がり参戦。長いリーチとテクニカルなスタイルで、一気に優勝戦線の主役に躍り出た。対するコズロフは、RCC Fair Fightヘビー級王者などを獲得してきた“精密機械”タイプのテクニシャン。アマ時代にはWAKO系K-1ルール-86kg級で世界大会優勝歴があり、ティアン・ターザンやアリエル・マチャド級とも互角以上に渡り合ってきた、90kg前後の世界トップクラスと目される実力者である。
2メートルのアハテルバーグと196センチのコズロフによる大巨人対決。序盤はミドル2発で牽制するアハテルバーグに対し、コズロフはローを選択。これまでの戦術とは全く違う静かな立ち上がりとなった。コズロフも関節蹴り気味の前蹴りやローで削ると、ABEMAゲスト解説・魔裟斗も「蹴りの距離も長いですからね」とコメント。両者の遠距離での慎重な攻防が続く。
開始1分、アハテルバーグは準決勝で見せた三日月蹴りをコズロフのボディに突き刺す。その後も遠距離から精度の高い三日月、さらにはバックブロー。ファンから「蹴りが効いたな」「もう効いてる」「腹効いた」と声が漏れるなか、K-1のアドバイザー・石井和義館長は「動けるセーム・シュルト」と、往年の絶対王者になぞらえてその実力を評価した。
防戦一方に見えたコズロフだが、カウンターで左を相手の顔面に叩き込み反撃。しかし、居合斬りのような緊迫感あふれる展開は、唐突な一撃で決着となる。リング中央、アハテルバーグが超低空のカーフキックを放つ。足払いのようにコズロフが崩れ落ちると同時に、“ガシッ”と骨と骨がぶつかるような不穏な音。196センチの巨体は支えを失い、膝から崩れ落ちた。
コズロフはすぐに立ち上がるが足を引きずり、試合続行不可能。最後は心が折れたかのようにマットに膝をつき、ゴングが打ち鳴らされた。実況も「カーフか!カーフか!これはダメか! カーフ一発! これも1ラウンド!」と、突然登場したモンスターに大興奮。
魔裟斗は「うわぁ…3試合連続1ラウンド、強いわー」と声を上げつつ、「戦績みたら16勝7KOだから、そこまでKO率が高いイメージはなかったですけど、全試合KOですからね」とコメント。石井館長も「覚醒しましたね」と続いた。
解説の佐藤嘉洋が「3分戦ったのかなぁ…」と漏らした言葉はやや大げさだが、3試合トータルの試合時間は、1試合目51秒(左フック)、2試合目1分50秒(三日月蹴り)、3試合目2分19秒で合計わずか5分。すべて異なるフィニッシュでの圧倒的“ノーダメージ優勝”に、ファンからは「バケモノ」「強すぎるだろ」「これがリザーバー?」と驚きの声が噴出。無名から一気に優勝まで駆け上がった「令和のシュルト」に、誰もが度肝を抜かれた。