「練習試合、日本ハム8-4阪神」(8日、エナジックスタジアム名護) キラキラと輝く南国の海に、白球が届くのではないか-…

 「練習試合、日本ハム8-4阪神」(8日、エナジックスタジアム名護)

 キラキラと輝く南国の海に、白球が届くのではないか-。それほどすさまじい打球が、左翼芝生席後方のネットに突きささった。阪神の浜田太貴外野手(25)が、今季初の対外試合となった日本ハム戦で豪快な一発。1月29日の先乗り合同自主トレでのフリー打撃、4日のシート打撃に続いてまたも“虎1号”を放った。

 打った瞬間だった。四回2死、追い込まれながらも直球を完璧に捉えた。打球は左翼へ先制のソロ。特徴の長打力を存分に発揮したが「(投手に)クイックピッチされて、思ったよりコンパクトに打てたところ」と笑顔はなし。そのコンパクトこそが、現在最大のテーマになっている。

 この一振りが出るまで、第1打席から計5回の空振りをしていた。「力んで大振りになった。そこを修正しないと」。1月にソフトバンクなどで活躍した、内川聖一氏からも指摘された「スイングをする際に力んで、上を向いてしまう」という悪い癖が出ていた。シート打撃で一発を放った際も、追い込まれてから、しっかりミートした結果だった。

 安定した打撃を継続するため、自らを厳しく分析している。「我慢できていない。自己満足ですね。まだガキというか、大人な野球ができていないです」。コンパクトに振っても捉えることができれば、持ち前のパワーでスタンドに運ぶことができる。

 新戦力が打撃でアピールを続ける中、藤川監督は別の視点からレベルアップを求めた。「練習で最後の球際の強さとか、目に見えないようなところをタイガースで学びが出れば、すごく粘り強い選手になっていく」。試合前のシートノック、一塁の守備でミスをする姿をじっと見つめていた。

 練習では一塁をメインで守るが、左翼争いにも確実に名乗りを上げている浜田。「レギュラーを取りたい気持ちはあります。(ホームランは)忘れないとですね。すぐ調子に乗っちゃうんで、謙虚にいきます」。新たな虎の大砲は、自身の課題と向き合いながら、新天地で輝きを放つ。