不可解な検査結果で失格処分を命じられた斯波(C)Getty Images 本人も結果を受け止めきれない事態となった。 現…

不可解な検査結果で失格処分を命じられた斯波(C)Getty Images

 本人も結果を受け止めきれない事態となった。

 現地時間2月8日、ミラノ・コルティナ五輪のスノーボード男子パラレル大回転の予選が、リヴィーニョ・スノーパークで行なわれ、日本の斯波正樹は、1回目の滑走でDSQ(失格)。2回目を滑れずに無念の予選敗退となった。

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 赤コースで臨んだ斯波はスタートを完璧に決め、幸先よく滑り出したが、第2旗門でわずかに体勢を崩すと、その後はリズムを取り戻せないまま44秒68でフィニッシュ。2回目の巻き返しが期待された。

 たしかに走り切った。にもかかわらず、なぜ斯波に失格処分は下されたのか。それは1回目を終えた直後のボード検査で、2022-23シーズンから使用禁止となっているフッ素成分が含まれるワックスの陽性判定を受けたためだった。

「夢であってほしい」――そう願った。しかし、15回も行われたという検査の結果も虚しく、判定は覆らなかった。

 まさに青天の霹靂と言える事態だった。予選後にフラッシュインタビューに応じた斯波は、憔悴した表情を浮かべながら「板からフッ素の成分が出た。しかし、いつどこでフッ素の成分が付いたかは、わからない状況です」と説明。さらに「同じワックスを塗った選手からはフッ素は出ていないようですし、どのタイミングで、なぜフッ素が付いてしまったのか、防犯カメラあれば見てもらう状況。そのカメラもあるかないか、それもちょっと分からない」と困惑気味に現状を振り返った。

 『NHK』の中継で解説を務めた鶴岡剣太郎氏は、「(検査が)どこで、どのようにされるかは分からないので日頃から気を付けないといけない」と分析。管理徹底をする以外に対応策はなかったと見解を示した。

「どこで、どのようにされるかは分からない」(鶴岡氏)という検査に引っ掛かり、無念の結末を迎えた。結果はどうにも覆らないが、全身全霊を持って挑んだ4年に一度の晴れの舞台であっただけに、斯波は「なんでこのタイミングなのか。何がどうなっているのか分からない」「結果は覆らないんですけど、何がどうなったか知りたい」と原因究明を求めた。

「もちろん誰も疑いたくはないっていうのは大前提としてあるんですけど、でもやはり全容解明、なるべくできる限りしたいなとは思ってます」

 思いもよらぬ出来事に「本当に申し訳ない気持ちで今はいっぱい」と語った39歳。彼が求める原因究明はなされるか。調査の行方に注目したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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