明治安田J2・J3百年構想リーグは8日、各地で開幕節が行われた。J2藤枝MYFCはホームの藤枝総合運動公園サッカー場でJ…
明治安田J2・J3百年構想リーグは8日、各地で開幕節が行われた。J2藤枝MYFCはホームの藤枝総合運動公園サッカー場でJ3のFC岐阜と対戦し、0-2で敗れた。元日本代表DFの槙野智章新監督(38)にとって、Jクラブ初采配となったこの一戦。カテゴリーを越えた対決で下位カテゴリーの相手に屈し、厳しい船出となった。
【画像】【百年構想リーグ】槙野監督の藤枝が黒星発進 ホームでJ3岐阜に屈する
J3岐阜に完封負けの衝撃
昨季J2で15位に終わった藤枝に対し、岐阜は昨季J3を戦ったチーム。昨季のカテゴリが上の藤枝だったが、この日は岐阜の堅守を崩せなかった。攻撃陣は幾度となくゴールに迫ったものの、決定機を生かし切れず無得点に終わる。一方で2失点を喫し、守備面でも脆さを露呈した。
槙野監督は就任会見で「UBAU」をテーマに掲げていた。ボール、ゴール、勝ち点、そしてファン・サポーターのハートを奪うという意味を込めたコンセプトだ。約1カ月の準備期間を経て臨んだ初陣だったが、そのテーマを実現するには至らなかった。
藤枝は百年構想リーグで地域リーグラウンドのEAST-Bグループに所属する。J2勢6クラブが参加する激戦区で、今後も厳しい戦いが続くことになる。初戦でつまずいた影響をいかに最小限に抑えられるかが、序盤戦の鍵を握りそうだ。
期待背負った元日本代表の初陣
槙野監督は現役時代、サンフレッチェ広島、FCケルン(ドイツ)、浦和レッズ、ヴィッセル神戸でプレー。2017年にはアジア・チャンピオンズリーグ制覇に貢献した。闘志を前面に出すプレースタイルでムードメーカーの役割も担い、J1通算415試合に出場。日本代表としても38試合に出場し、2018年ロシアW杯のメンバーにも選ばれた実績を持つ。
2022年シーズン限りで現役を引退した後は、神奈川県1部リーグの品川CCで監督を務めていた。そして昨年12月12日、藤枝の新監督就任が発表された。Proライセンスを取得したばかりでのJクラブ監督就任は異例のスピード出世だ。
就任会見では自作のプレゼン資料を用いてプレゼンテーションを実施。「最高のお祭り、最高のエンターテイメントを創出する」と意気込みを語った。戦術面では攻撃的なサッカーを志向し、「週末にスタジアムに足を運ぶのが待ち遠しくなるようなチーム作り」を目指すと宣言している。
今年1月5日のチーム始動日には、初日から約30分間の11対11の実戦形式を行うなど、積極的に戦術を落とし込んできた。「中でももっと喋って」「一旦止まったら喋って」と声を張り上げ、コミュニケーションを重視した指導を展開。選手との信頼関係構築を最優先に取り組んできた。
【画像】槙野智章監督が示す覚悟 藤枝MYFCの激しいスプリント練習
ホーム連戦で巻き返しなるか
次戦は14日、同じくホームで松本山雅FCと対戦する。松本は昨季J3で15位だった。藤枝にとっては連敗回避が最優先の課題となる。
槙野監督は試合前、「今年、藤枝がすごいというところを見せられるチャンス」と語っていた。その言葉通りの戦いを見せられるか。ホーム連戦での修正力と対応力が問われる。
元日本代表が描く新生藤枝の青写真。初陣でつまずいたものの、長いシーズンはまだ始まったばかりだ。槙野イズムがチームにどう浸透していくのか。巻き返しの第一歩に注目が集まる。