◇米国男子◇WMフェニックスオープン 3日目(7日)◇TPCスコッツデール スタジアムコース(アリゾナ州)◇7261yd…

◇米国男子◇WMフェニックスオープン 3日目(7日)◇TPCスコッツデール スタジアムコース(アリゾナ州)◇7261yd(パー71)
通算11アンダー単独首位で週末を迎えた久常涼はティオフ前の心境を「どっちの緊張感もありました」と明かす。初タイトルをかけて最終組をプレーする重圧はもちろん、横にいるのは1打差2位につける松山英樹。PGAツアーに来て3シーズン目の23歳が誰よりお世話になり、尊敬してやまない先輩との優勝争いに気持ちがたかぶらないはずはなかった。
普段2人で練習ラウンドを回る時のような、談笑する雰囲気は皆無。ただ、松山は「そういう(緊張している)風に見えなかったですけどね」と振り返る。1番でバーディを先行して早速並ぶと、左に大きく曲げたボールがサボテンの根元にくっついた2番でアンプレヤブルを宣言した後にすごみを見せつけた。

後方線上の1番ホールまで下がった3打目をグリーン左手前のエッジに運ぶと、4打目の寄せはアドレスから“入れにいく”気配がたっぷり。惜しくも右を抜けてボギーとなったが、久常も改めてそのアプローチ技術の高さには笑うしかない。「やっぱり、あのショートゲームは全部入りそう。松山さんの強みですよね。ちょっと自分とは違うゲーム(スタイル)だと思いましたけど、僕もあれくらいショートゲームがうまくなれるといいな」
「68」で通算13アンダーまで伸ばして単独首位に立った松山の側も相手を褒める。前週「ファーマーズインシュランスオープン」でキャリア最高2位に入り、今週の練習ラウンドを一緒に回った時にも状態の良さは認めていた。「(調子も)良さそうなんで、きょうが今週の中だったら一番悪いような雰囲気のゴルフをしていたと思うんですけど、それでもしっかり伸ばして終わっている。すごいなーと思いながら見てましたけど」。苦しみながら、それでも1アンダー「70」で1打差2位グループに踏みとどまった後輩の粘り強さをたたえた。

「やっぱり一番憧れている人と、こんなバチバチの最終組でできたのはホントに幸せなこと」。濃密な18ホールの興奮をかみ締めた久常だが、最終18番のボギーフィニッシュは心から悔しい。ひと筋右を抜けた2m強が決まっていれば、最終日最終組で再び直接ぶつかることができた。「最後に外しちゃったから1個前(の組)になっちゃったけど、あしたしっかり差し込めるように頑張りたいです」。ペアリングこそ分かれても、しびれる優勝争いはあと18ホール残っている。(アリゾナ州スコッツデール/亀山泰宏)