(7日、ミラノ・コルティナ冬季オリンピック〈五輪〉フィギュアスケート団体) 一かバチかの賭けだった、という。 本来なら…
(7日、ミラノ・コルティナ冬季オリンピック〈五輪〉フィギュアスケート団体)
一かバチかの賭けだった、という。
本来ならステップで目線を「向こう正面」に送るだけの場面。鍵山優真は、両手で観衆をあおった。「遊ばずにはいられなかった。やらずにはいられなかった」。大歓声が返ってきた。
このプログラムを振付師から渡された時、「小洒落(こじゃれ)じゃれた男性をイメージして」と言われた。
ジャズに合わせ、軽快に足を運ぶ。そして振り付けにアレンジを加える。滑っている最中は「音楽が聞こえる」というより「憑依(ひょうい)している」ような感覚だったという。振付師の要望に完璧に応えた。
ステップシークエンスは、ジャッジ全員が出来栄え点(GOE)で満点の5点をつけた。ふわっと浮き上がるように見えるジャンプも全て成功。自己ベストに0.10点差まで迫った。
団体は初日を終え、首位アメリカとは順位点が2ポイント差だった。金メダルを取るには、自分が勝たないといけない。緊張も「楽しんだもん勝ちだ」と追いやって、王者マリニンさえも抑えてみせた。(内田快)