メジャーでの成績は通算14試合出場、打率.139、0本塁打1打点 阪神の沖縄・宜野座キャンプをOBが視察し、打力アップの…
メジャーでの成績は通算14試合出場、打率.139、0本塁打1打点
阪神の沖縄・宜野座キャンプをOBが視察し、打力アップのキーマンとして新外国人選手とドラフト1位ルーキーを挙げた。ショートを守れる28歳のキャム・ディベイニー内野手(前パイレーツ)と立石正広内野手(創価大)のことだ。
現役時代に阪神、ヤクルトなど4球団で計21年間捕手として活躍した野球評論家・野口寿浩氏が7日、宜野座キャンプを視察した。メーン球場のバイトするならエントリー宜野座スタジアムでは実戦形式のシート打撃が行われ、ディベイニーは打っては空振り三振と一邪飛だったが、ショートの守備に就いて三遊間のゴロを逆シングルで華麗にさばき、軽快なスローイングで打者走者を刺す場面があった。
阪神の遊撃手としては昨季、小幡竜平内野手が最多の73試合にスタメン出場し、勝負強い打撃が持ち味の木浪聖也内野手が41試合、熊谷敬宥内野手が27試合で続いた。
野口氏は「ディベイニーの遊撃守備は、上手い方だとは思いますが、守備力を比較すると小幡、熊谷の方が上。レギュラーを獲れるかどうかは、どれだけ打てるかにかかっていると思います」と見る。この日のシート打撃の内容については「米国のキャンプインは2月中旬以降ですから、現時点で結果を求めるのは酷。オープン戦を通じて真価を見極めるべきでしょう」と指摘し、「守備も、甲子園のように内野が土のグラウンドは米国にはありませんし、人工芝の球場も日本に比べると非常に少ないので、慣れるのに時間が必要でしょう」と付け加えた。
昨年8月にメジャーデビューを果たしたディベイニーのメジャー通算成績は14試合、打率.139、0本塁打1打点に過ぎないが、マイナーで通算85本塁打を放ったパンチ力が日本で開花するかどうか。
「昨季2冠王のポジションを動かしてまでルーキーを使うのか?」
一方、立石はドラフトで3球団の1位指名が重複した右打ちのスラッガーだが、1月の新人合同自主トレ中に右脚肉離れを発症し、具志川2軍キャンプで調整中だ。仮に立石を“本職”のサードで起用するなら、最近3年間ほぼサードに定着してきた佐藤輝明内野手の主戦場を外野へ戻すことになる。
「『昨季本塁打、打点の2冠王に輝いたサトテルのポジションを動かしてまで、ルーキーを使うのか?』という疑問もありますが、ポジションが被るのを承知の上で1位指名したほどですから、チームとしては立石を使いたいのでしょう。立石が慣れ親しんだ三塁に入り、サトテルと森下で左翼と右翼を守るのが一番丸く収まる方策だとは思います」と野口氏は見ている。
昨季の阪神で、レギュラーが固定されていなかったのがショートとレフトだった。ディベイニーと立石の活躍次第で“不動の8人”が形成される可能性がある。リーグ断トツのチーム防御率2.21を誇った投手力を前面に押し立て、ぶっち切りでセ・リーグを制したのが昨季の阪神だったが、同4位のチーム打率.245に終わった打線の迫力が増せば“鬼に金棒”となる。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)