米代表としてミラノ・コルティナ冬季五輪に参戦中のアリサ・リウ(C)Getty Images 世界的に名の知れたフィギュア…

米代表としてミラノ・コルティナ冬季五輪に参戦中のアリサ・リウ(C)Getty Images

 世界的に名の知れたフィギュアスケーターも、その生活は決して楽ではない。現地時間2月6日に開会式が行われたミラノ・コルティナ冬季五輪に出場する名手でさえも、それは同様だ。

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 氷上で鮮やかで、力強く、そして美しい演技を披露する選手たち。当然ながら身につけるきらびやかな衣装代もバカにはならない。米経済誌『Forbes』によれば、選手たちが身に着ける煌びやかな衣装は、「最高で8000ドル(約126万円)にまで達する」という。

「史上最も高価」と言われる今大会の金メダルの価格は、2300ドル(約36万3400円)。それを上回る資金を衣装代に費やしているのだから、いやはや驚きである。フィギュアスケーターたちの楽ではない台所事情に切り込んだ『Forbes』は、「機能性と美しさのバランスが取れた一着を仕上げるには、生地の染色や塗装、裁断、縫製などに150時間以上も要することもある」と言及。その上で20歳にしてアメリカ代表のエースと評されるアリッサ・リウが、衣装をデザイナーに対して通常1着につき3500ドル(約55万円)から8000ドルを支払っているとリポートしている。

 アメリカ代表の選手たちには、金メダルを獲得した際に、同国のオリンピック・パラリンピック委員会から3万7500ドル(約590万円)の特別手当が支払われる仕組みとなっている。これを「冬季五輪競技に出る選手たちの中ではかなりの額」とした『Forbes』だが、リウのデザイナーを務めるリサ・マッキノンさんが「衣装代に消えてしまうでしょうね」と指摘したと伝えている。

 ではなぜ、そこまで高騰化するのか。そして選手たちはなぜより安くデザインを求めようとしないのか。「多くの選手が、ショートプログラム用、フリースケーティング用、そして大会を締めくくる採点対象外のエキシビション用の最低3着の衣装を五輪には持参する。そのために合計金額はあっという間に跳ね上がる」とした同誌は、今五輪に出場する26人のスケーターの衣装作成をサポートするマシュー・キャロンの見解を伝えている。

「どれだけ高価になっても誰も財布の紐を締めたりはしない。誰もが、自分にとって最良の選択肢を確実に手に入れたいと願っているから」

 どこかの企業の広告塔となり、スポンサー収入を得ている一部の選手を除き、多くのフィギュアスケーターは収入を得る機会は限られている。その事実を想えば、「かなりお金のかかるスポーツ」(『Forbes』)とされるフィギュアスケートでキャリアを重ねること自体が容易いではない。

 そういう背景を知った上で、今五輪はあらためて選手たちの衣装にも注目したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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