◇ミラノ・コルティナ五輪 ▽スノーボード(7日・リビーニョ・スノーパーク) 【リビーニョ(イタリア)7日=宮下京香】男子…

◇ミラノ・コルティナ五輪 ▽スノーボード(7日・リビーニョ・スノーパーク)

 【リビーニョ(イタリア)7日=宮下京香】男子ビッグエア(BA)決勝が行われ、初出場の“スピンマスター”こと荻原大翔(ひろと、TOKIOインカラミ)はまさかの12位に終わった。初出場の五輪舞台で、BAでは目標のメダル獲得はならなかった。 

 9歳の時、世界最年少で横3回転の技をやってのけ、世界に衝撃を与えた。当時から回転速度が人よりたけ、大人に交じって大会に出ると「(筋力がなく)ジャンプの高さは出ないから、回転力で戦うしかない」と父・崇之さんは振り返る。雪上だけでなく、技の練習を行う千葉キングスに毎週末通い、平日も下校後、自宅の庭に敷いた人工芝の上で連続30分、体力が尽きるまで回り続けた。同じ技を100回やるのではなく「できたら次」。10歳で縦2回転を加え、11歳…と次々に記録を更新し気づけば「スピンマスター」と呼ばれた。 

 再び世界に衝撃を与えたのが、昨年1月にデビューしたXゲーム。当日朝の練習で右手首を骨折。棄権もよぎったが、患部はギプスで固定し、世界で初めて横6回転半する超大技「バックサイド2340メロン」を決めて制した。これまではトップ選手が横6回転技で攻めていたが、半回転加えて、同9月にはギネス世界記録に認定。「小学生の時に図書館でギネスブックを見てきた…あれを取れたのか! うれしい」と武器が認められ、感激。今年1月に再び決めて連覇した。 

 スノーボード界では招待大会のXゲームなどに重きを置く選手も多いが「競技を広めたい」との思いから目指してきた舞台が五輪だ。16日からは2種目目のSSが始まる。目標のメダル獲得へ、「スピンマスター」が気持ちを切り替えて臨む。 

◇荻原 大翔(おぎわら・ひろと) 

▽生まれとサイズ 2005年7月19日、茨城・牛久市。20歳。 

▽競技歴と学歴 両親の影響で3歳からスノーボードを始め、7歳で公式戦に初出場。中学1年だった17年にプロ資格を取得。21年全日本選手権BAで初制覇。21~22年季からW杯を転戦し、23年10月にBAで初優勝。通算3勝。昨年3月の世界選手権に初出場し、BA10位、SS21位。千葉・日体大柏高卒。 

▽高回転技 9歳で横3回転の1080、13歳で横4回転の1440をともに世界最年少で成功。22年、横6回転する「バックサイド・コーク2160」、25年1月、冬季Xゲームで横6回転半する「バックサイド2340メロン」にともに世界初成功。 

▽家族構成 両親 

▽スポーツ歴 水泳。