8日に行われるスノーボード女子パラレル大回転で、冬季五輪の日本女子最多となる7大会連続出場の竹内智香(42)が引退レー…

 8日に行われるスノーボード女子パラレル大回転で、冬季五輪の日本女子最多となる7大会連続出場の竹内智香(42)が引退レースに臨む。2011年10月から支えるのが所属先の広島ガス。同社スキー部マネジャーの岡田彩さん(54)がスポーツ報知の取材に応じ、竹内の魅力や引退を表明したときの心境、最後の大舞台へエールを送った。(取材・構成=手島 莉子)

 北海道・旭川市育ちの竹内の所属先は、広島ガスだ。親戚がいたことなどから広島を訪れることが多く、スノーボードを広めるイベントを広島で開催していることを知った同社が、スキー部を創部して2011年10月に契約を結んだ。二人三脚で歩んできた岡田さんは「広島のために動こうっていうパワーがすごかった。エネルギー、勇気を地域の方々に還元したいっていう思いがあったと思います。地元の企業として、協力しないわけにはいかない」と振り返る。

 竹内が脚光を浴びたのは14年ソチ五輪。日本女子スノボ界初となる銀メダルを獲得した。予選を1位通過した時点で「いろいろなメディアから電話が鳴りやまなくなりました。びっくりしました」と岡田さんは対応に追われた。五輪直後で疲労があるのは分かっていたが、「競技を知って欲しいし、広く認知されたいという思いが強い」という竹内の考えをくみ、メディア出演をサポートした。

 その竹内が昨年5月、ミラノ五輪を最後に現役引退することを発表した。岡田さんは「やっぱり寂しいですね。でもよくここまでストイックにやってきたなって思います」と心を込めて話す。「24時間365日、スノーボードのことばっかり考えてらっしゃるんです。ストイックな生活を何年も何年も。長い競技生活、本当にお疲れ様でしたっていう思いしかないです」。

 ミラノ五輪前の壮行会で「勝ちに行きたい」と言い切った竹内の姿が印象に残っているという。「全て整わないと、口に出すのは難しい。言えるっていうところまで心身ともに(ベストに)持ってこられているんだろうなって感じます」。長年、パートナーを務めた関係だからこそ伝わってくる。有終の美を飾る準備が整った。

 「彼女は周りをうまく盛り上げる力が強いので、第二の人生も輝き続けるんだろうなって思います。ミラノ五輪、とにかく全力で滑ってきて欲しい」。竹内は8日に現役ラストレースに臨む。故郷から遠く離れた広島への思いも胸に秘めて。

 ◆竹内 智香(たけうち・ともか)1983年12月21日、北海道・旭川市生まれ。42歳。旭川東明中3年から競技を始める。五輪には2002年にソルトレークシティー大会から6大会連続出場。14年ソチ大会では、日本女子スノーボード初となる銀メダル。15年世界選手権は銅メダル。18年平昌五輪は5位入賞、22年北京五輪は15位。実家は北海道の温泉旅館「湧駒荘(ゆこまんそう)」。165センチ。