WRC開幕戦ラリーモンテカルロに、2台のランチア・イプシロン・ラリー2HFインテグラーレを投入したランチア・コルセ。ヨア…
WRC開幕戦ラリーモンテカルロに、2台のランチア・イプシロン・ラリー2HFインテグラーレを投入したランチア・コルセ。ヨアン・ロッセルとニコライ・グリアジンがドライバーを務め、WRC2部門に初めての参戦を果たした。ラリーは様々な苦難を乗り越える展開となったが、最終日に順位を押し上げるなどその競技力を示した。
車両のダイナミックなラインを強調し、ランチアを象徴する赤、黒、白のカラーリングを採用したイプシロン・ラリー2HFインテグラーレは、シーズンローンチでの登場から観衆を大いに沸かせた。

Jaanus Ree / Red Bull Content Pool
総合結果としては、ロッセルは木曜日にウォールに接触したことでデイリタイアを喫して後退。しかし、その後は挽回に努め、日曜日は回復した路面状況とマシンの優れたバランスを最大限に活かし、WRC2部門ではこの日設定された4本すべてをトップタイムで並べたほか、全体でも安定してトップ5に食い込んだ。クラスでは4ステージ中4勝を挙げ、総合タイムでは一貫してトップ5入りを果たした。さらにSS14とSS15では、セカンドベストもマークした。パワーステージでは、全体で5番手タイムをマークして選手権ポイントも獲得し、スーパーサンデーでは全体トップの快挙を果たした。
グリアジンも、ラリー1勢を含め多くのドライバーが犠牲になったSS12まではWRC2部門の優勝争いに絡み、6位でのフィニッシュ。週末を通して、2台のランチア・イプシロン・ラリー2 HF インテグラレWRC2のトップタイムを8本マーク。日曜日は、4本すべてを部門トップタイムで並べた。
最終結果としては、グリアジンがWRC2部門6位、ロッセルが9位となったが、週末を通して競技力とパフォーマンスを示し、この先への自信を高めた。

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ランチアのCEO、ロベルタ・ゼルビは「この瞬間を長い間待ち望んでいた。ラリーモンテカルロがランチアのWRC復帰戦となり、イプシロン・ラリー2 HFインテグラーレがWRC2部門にデビューを飾った」と喜びを語る。
「この結果は単なるモータースポーツの成果を超えたもの。決意と技術的な厳密さ、そして明確なビジョンをもって構築されたプロジェクトの強さを裏付けるものだ。モンテカルロはシーズンで最も過酷なラリーのひとつであり、すべてが計画どおりに進んだわけではないが、チームは強い意欲、堅実な車両性能、そして将来に向けた明確な方向性を示した」
最終日に圧巻の強さを見せたロッセルは「自分とチームにとって、簡単なラリーではなく、スタート前には絶対に予想していなかった展開となった。我々は速さを期待していたし、それを証明できたと思う。しかしモンテカルロで勝ちたいなら、ラリー全体を通してミスは絶対に許されない」と振り返る。
「残念ながら、SS1でミスをしてしまい、そこで自分のラリーは事実上終わったも同然。そのような状況で挽回するのは、極めて困難だった。でも、このマシンなら、次のラリーで戦えるはず。予想していた速さを、今回は証明できた。リザルトにつながらなかったのは、マシンの問題ではない」

STELLANTIS / Nikos Katikis / DPPI
SS12ではサスペンション破損でデイリタイアとなるなど厳しい局面にも見舞われたグリアジンは「このモンテカルロは素晴らしい体験だった。こんなドライビングは初めてだった。ランチアにとって、力強いデビューになったし、土曜日のミスがなければ、優勝争いを続けられた。(WRC2優勝の)レオ・ロッセルに追いつくためには、あと少し強くプッシュしなくてはならなかった」と語る。
「マシンは、思いどおりに動いてくれているので、あとは自分がもっとうまくやるだけ。今回のモンテカルロはコンディションが過酷で、これまでで一番難しかった」

STELLANTIS
ランチア・コルセのチーム代表、ディディエ・クレメントは「WRCにおけるランチアの歴史的な週末となった。コースオフが数多く発生するチャレンジングなラリーで、我々のドライバーはほんのわずかなミスしかしなかった」と評価する。
「このイベントでは特に、新型ランチア・イプシロン・ラリー2HF インテグラレのパフォーマンスが際立ち、WRC2部門のトップタイムを連発した。日曜日のヨアン・ロッセルの卓越したパフォーマンスも、忘れてはならない。その日の全ステージでトップタイムをマークし、全体でスーパーサンデートップになった」
「チームのみんなに、心から感謝したい。この週末、ランチアのカラーが、まさに輝いた。この結果は、我々が正しい道を進んでいることを証明するものであり、非常に有望な未来を示唆している。今後待ち受ける冒険に向けて、極めて励みになるスタートとなった」