今週の日曜日は、東京競馬場で東京新聞杯(GIII・芝1600m)が行われます。 過去10年の東京新聞杯で3着以内に入…
今週の日曜日は、東京競馬場で東京新聞杯(GIII・芝1600m)が行われます。
過去10年の東京新聞杯で3着以内に入った30頭のうち、26頭が初角を10番手以内で通過。過去10年の東京新聞杯はすべて直線が長い東京芝1600mが舞台ではありますが、意外と追い込み馬は不発に終わることが多いようです。
これは東京新聞杯が開幕直後の馬場で開催されていることが要因のひとつとして考えられます。ここ10年の東京新聞杯は1回東京の4日目に開催。開幕2週目に行われていますので、馬場の傷みが少ない中で各馬は走ることができます。また、開幕直後は内の馬場のダメージも少ないですし、距離のロスなく立ち回れる馬が有利になります。
追い込み馬は勝負所の4コーナーや直線は外を回ることが多いですし、道中で通ったコースの差が響いて届いていないのかもしれません。今年の東京新聞杯も1回東京の4日目に開催。例年通りに開幕2週目の馬場が舞台になりますし、追い込み脚質の馬にとっては厳しい一戦になるかもしれません。
ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
前走1600mに出走し初角15番手以下
[0-0-0-8]複勝率0%
該当馬:マジックサンズ
(過去の該当馬:24年ウンブライル3番人気9着、23年ジャスティンカフェ1番人気4着)
※特に言及のない限り、データは過去10年の東京新聞杯(計10レース)を対象にしています。
上位人気が予想されるマジックサンズが該当しました。
先述したように初角で後方にいる馬は苦戦していますが、実際のレースで各馬の位置取りを正確に把握するのは不可能。そこで、前走初角位置に注目してみます。過去10年の東京新聞杯で前走初角15番手以下の馬は[1-1-0-13]とやはり厳しい結果になっています。
特に前走で東京新聞杯と同じ1600mに出走し、初角を15番手以下で通過していた馬には好走例はありませんでした。
前走が1600m以外の馬が好走しているのは、距離延長や短縮の効果が大きいのでしょう。前走が1600m未満の馬については、距離延長でテンからのペースが緩むことでいい位置を取りやすくなります。また、前走が1600mよりも長い距離だった馬については、距離短縮で折り合いを気にせずに運べるため、テンからある程度出していけることなどが利点として考えられます。
しかし、前走が1600mだった馬については、同じ距離での出走になりますので、位置取りについても大きな変化がなく、前走初角で後方にいた馬は同じような競馬をして凡走しているのではないでしょうか。
該当馬に挙げたマジックサンズの前走は芝1600mのマイルCSに出走し、初角は15番手となっています。前走後のコメントで折り合いに専念していたとのことで、このような位置取りになったようです。
おそらく今回も同じような形になる可能性は高そうです。本馬のこれまでのレースを見ると間隔が空いた状況で出走したレースでは、かなり折り合いに苦心している様子が見られます。昨年の富士Sも休み明けでスタートから行きたがる面を見せていました。
それ以前にも皐月賞やホープフルSなども、マイルより長い距離とは言え、力みながら走っていました。昨年のNHKマイルCでは休み明けを使われたことでガス抜きができたのか、比較的落ち着いた走りを見せていましたので、休み明けよりも叩かれた方がいいタイプと言えそうです。
今回は昨年11月以来の出走になります。休み明けで折り合いを欠いてしまう可能性は十分に考えられます。陣営もそのあたりは頭に入っているでしょうから、折り合いに専念し後方からの競馬になる確率は高そうです。後方から運んで直線では脚を使うも届かずというシーンがあっても不思議はありません。能力自体は十分に通用する馬ですが、今回は過去傾向と臨戦過程から割り引いて考えたいところです。
重賞レースの参考に、是非お役立てください。