【長岡一也=コラム「競馬白書」】◆春を待つ若駒たちの逆転のシナリオ きさらぎ賞は、出走馬が多くないが可能性を秘めた好素…
【長岡一也=コラム「競馬白書」】
◆春を待つ若駒たちの逆転のシナリオ
きさらぎ賞は、出走馬が多くないが可能性を秘めた好素材が揃っていて面白いレースになりそうだ。昨年の6月に新馬戦はスタートしているが、いまのところ重賞を2勝したものは見当たらず混沌としたまま2月戦線に突入し、いよいよこれからだという思いが強くなってきたところで迎えるきさらぎ賞であり次週の共同通信杯だから、どうなるのか興味は尽きない。
これまでこの世代のGIは、阪神JF、朝日杯FS、ホープフルSと3レースあったが、いずれも一番人気馬は1・2着には入っていない。年が明けて1月にあった3歳馬の3つの重賞も1番人気馬は京成杯のソラネルマンが3着に入った以外は、他の2重賞はいずれも馬券圏外に終わっている。
この流れを受けて迎える2月戦線だが、そろそろこの空気に変化があってもいいのではないか、そんな期待を持ってみた。
頭数が落ち着く傾向にあるきさらぎ賞だが、この中で唯一の重賞勝ちのあるショウナンガルフを狙ってみることにした。函館の新馬戦は2番手から抜け出し、札幌2歳Sでは一変して後方から長く脚を使って2連勝、この時点で春のクラシックシーズンを意識させていた。ただ前走のホープフルS14着の大敗が痛く、ここは仕切り直しと見たい。久々で20キロ増の馬体重に、出遅れて流れに乗れず競馬にならなかった結果で、今度は京都外回りのワンターンでゆったり走れれば、素質の良さを発揮できるとみた。
途中でペースが落ち着くことを考えると、後半の決め手勝負になるので、ゾロアストロを有力馬に加える。東京スポーツ杯2歳S2着のとき、3ハロン最速の32秒7をマークしていた。最大の武器の自在性が生きるコースと見た。
そしてもう一頭、ゴーイントゥスカイを加えたい。この馬の持ち味を生かせるコースで、京都2歳S3着の時に見せた大外からねじ伏せるように伸びてきた脚は粗削りだが印象に残っている。
東京新聞杯はこの10年、1番人気が1勝2着1回と苦戦しているが、唯一7年前に勝ったインディチャンプは、その年安田記念とマイルCSを勝っていた。ここで信頼に応える馬が出てきたら、その後のGI戦で期待してもいいと言う事になる。この5年をみると、勝ちタイムが1分32秒台、一度はそれを切る31秒8と速く、道中ラップがゆるむことは少ない。スピードが最後まで持続するものでないと苦しいということだ。
東京のマイルの条件戦を2連勝してのぞむエンペラーズソードの勢いは魅力がある。一気の重賞制覇に期待してみた。タイムも持っており、勝てて不思議でないと思っている。
実績のあるマイルに戻ったエルトンバローズはGIでも連対の実績があるし、昨年のNHKマイルC2着の実力からスタートが決まり折り合いがつけばマジックサンズの浮上も可能だと見ている。
「来るべき 春の舞台で 花ひらく」