◇米国男子◇WMフェニックスオープン 2日目(6日)◇TPCスコッツデール スタジアムコース(アリゾナ州)◇7261y…
◇米国男子◇WMフェニックスオープン 2日目(6日)◇TPCスコッツデール スタジアムコース(アリゾナ州)◇7261yd(パー71)
午前組の松山英樹が6連続バーディを決めた時、久常涼は午後のスタートに備えて朝食中だったという。「ずっとバーディだったから、本当にゴルフが違うなって思って見ていた。でも、自分もそれに近いようなプレーができたから良かったです」。この日マークした米ツアー自己ベスト「63」は、先輩が午前中に出した「64」を上回る。謙虚な言い回しに偉大な先輩への敬意がにじんだ。
同じ3アンダー14位からのラウンドは、2つ伸ばして折り返した後半で一気に加速した。2連続バーディ直後の15番(パー5)でアグレッシブなビッグプレーが飛び出す。260ydほど残っていた右ラフからのセカンドはライが良く、「自分の好きなアングル、好きな距離だった。最終日だったら刻んでいると思うけど、きょうは(2日目だから)行ってもいいかなと思った」。少し引っ張る格好になった一打は傾斜を伝い、“グリーンに乗れば最高、ガードバンカーでもOK”の想定を超えるピン左3mについた。
きっちり沈めてイーグルを奪うと、名物16番(パー3)でも3年連続出場の6ラウンド目で初バーディ。9Iで繰り出したドローボールでピン下2.5mに絡めた。322yd設定の17番パー4は1Wショットを左の池に落としながら、ドロップした後の3打目を鮮やかにチップイン。17番のクラブ選択を週末の戦いにつなげる材料としつつ、13番からの5ホールで6つ伸ばした離れ業には声も弾む。
過去2年ともカットラインに1打届かず予選落ちを喫していた大会でのリベンジは、通算11アンダーで暫定首位に立つ最高の形で決めた。1打差2位で松山が続き、3日目は一緒に最終組をプレーする。初めて同組だった2年前の「全米プロ」最終日は、上位と少し離れたポジション。優勝争いのど真ん中でぶつかる今回は、もっとスペシャルなラウンドになる。
「松山さんがこの大会を勝たれた時、自分は中学生。ずっとテレビで見ていました」。松山が2勝している大会で“直接対決”できる喜びは、ツアーのインタビューにも流ちょうな英語で語ってみせた。「Absolutely dream to play. Especially in the Phoenix(まさに夢のよう。特にフェニックスではね)」。最高のシチュエーションで3年目の初優勝を狙う。(アリゾナ州スコッツデール/亀山泰宏)