<イタリアの風>五輪開幕前に、不安になる選手もいるだろう。メダルを取れるか、うまく跳べるか…。スピードスケート男子の新濱…

<イタリアの風>

五輪開幕前に、不安になる選手もいるだろう。メダルを取れるか、うまく跳べるか…。スピードスケート男子の新濱も隠さず思いを吐露した。ただ、自分の滑りに対してではない。「怖い雰囲気。夜に出歩きたくない」。ミラノ南部の選手村への不安をこぼした。身長183センチの大男が恐れる村の周辺を、歩いてみた。

3日、報道陣に選手村が公開された。バスを降り、停留所から徒歩14分。細い道を進むと、路肩に車がずらりと並ぶが人通りはほぼゼロ。道路にはイタリア語で「クソ」と落書きされ、あちこちひび割れていた。暗い雰囲気で「怖い」の理由を察した。ただ、村に入ると印象は一変。鉄道車両基地跡の建物は新しく、休憩所や食堂も完備。フィギュアスケート坂本らがイスに座って歓談するなど穏やかな空気が流れており、選手は快適だろうと感じた。

それでも村を出ると、悪印象が復活。別会場に移動するため地下鉄の駅に向かう道中、壁一面にはカラフルな落書き。高架橋下の空き地にはゴミが散乱。フードをかぶった怪しげな男もおり、日本選手が出歩く姿を見て少し心配になった。大会終了後の3月以降は、学生寮になるという。選手は、学生は、安全に過ごせるだろうか。【飯岡大暉】