前十字靭帯断裂の大けがを克服し、五輪の舞台に立つボン(C)Getty Images 一体どうやって――。目下、開催中のミ…

前十字靭帯断裂の大けがを克服し、五輪の舞台に立つボン(C)Getty Images

 一体どうやって――。目下、開催中のミラノ・コルティナ冬季五輪において、ベテランスキーヤーの衝撃的な復活劇に世界が震撼している。

【動画】左膝の大ケガを負ったリンゼイ・ボンの転倒シーンを見る

 現地時間2月6日、同五輪のアルペンスキーは参加選手による公式練習が行われ、アメリカ代表として自身5度目の五輪出場を目指すリンゼイ・ボンは1分40秒33でフィニッシュ。全体11位となった。

 タイムこそやや伸び悩んだ印象だが、現在41歳の重鎮は、練習の舞台に立つこと自体が“奇跡”と言える。というのも、ボンは約1週間前にスイスのクラン=モンタナで開催されたダウンヒル競技で、左膝の前十字靭帯を断裂。着地時に失敗してまさかの大けがを負っていたのである。

 誰もがレジェンドの参戦を諦めたが、当人だけは違った。イタリア国内で「徹底した治療を受けた」というボンは、「膝の状態は安定していて、強くなっている。腫れてもいないし、サポーターのおかげで、日曜日の試合に出場できる自信があるし、私はチャンスを無駄にはしない」と断言。驚異的な回復力で五輪出場を決めた。

 当然ながら公式練習で滑走すること自体が驚きで、世界に衝撃を生んでいる。

 米メディア『Northeastern Global News』は「前十字靭帯断裂の状態でスキーをするのは狂気の沙汰だ」と、ボンの挑戦がいかに突飛なものであるかを強調して報道。理学療法士ジョシュア・ステファニック氏による「膝の靭帯はスキーをする際のちょっとした変化、つまり方向転換をする上で重要な箇所だ」「もし膝が曲がって再び転倒したら、再び怪我をする可能性があり、さらにひどい事態になる可能性がある。全力で走ればどうなるかは誰にも分からない」との解説を伝えた。

 また、ドイツの日刊紙『Bild』は「先生が無理だと思っても、無理だっていうわけじゃない」「私の靭帯は100%ダメになっている。80%とか50%じゃない」と自身のXで発信したボンの投稿を伝えた上で、「衝撃的な診断結果にも関わらず、彼女はオリンピックの夢を諦めていなかった。彼女は医師たちに喧嘩を売った」と、41歳の挑戦をクローズアップしている。

 不可能と言われながら常識外れの回復力と不屈の闘志で五輪の舞台に立つボン。満身創痍と言える中で彼女はどのような走りを見せるのだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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