J2札幌MF荒野拓馬(32)が、警告数を減らし、ベンチが計算できる戦力となる。熊本・大津町でキャンプ中の札幌は6日、紅…
J2札幌MF荒野拓馬(32)が、警告数を減らし、ベンチが計算できる戦力となる。熊本・大津町でキャンプ中の札幌は6日、紅白戦などで開幕のアウェー・いわき戦(8日)に向けて調整した。日々、順調にメニューを消化している荒野は、メンバー入りが濃厚ないわき戦へ「川井さん(川井健太監督)のサッカーを純粋に楽しめている。去年苦しんだ分、自分自身にわくわくしている。J1に戻るための力になりたい」と2026―27シーズンにつなげるため、力を尽くしていく。
キャンプでは本職のボランチだけでなくトップ下にも入ってきた。「ボランチの時はまずは縦パスを刺すことを意識している。トップ下に関してはビルドアップの様子を見ながら、ボールの矢印と逆の方向に動いて起点となってサイドを突破できれば」。どの位置に入っても役割をしっかりとイメージし、リズムを作ってきている。
“弱点”との決別へ、心強い援軍ができた。昨季の警告数は7。一発退場も経験した。時に感情をむき出しにし過ぎることで、ベンチワークを難しくさせもした。そんな姿に対し、今年就任したOBの河合竜二GM(47)から言葉を受けた。「竜二さんからは無駄なイエローはなくすようにと。『人としても成長できるような1年にするし、それを俺もサポートしたい』とも言ってくれたので。その期待に応えられるようにやりたい」。10代の頃から公私にわたって受けてきた恩を返すために「竜二さんからの話の中で変わろうとしている部分はある。これを半年たった後も続けたいし、1年半後にもっと変わった姿を見せられたら」とJ1昇格へつなげるため、“約束”は守る。
新任の菊地直哉ヘッドコーチ(41)にも深い思い入れがある。菊地ヘッドが札幌に在籍した2016年8月から18年まで、食事などによく連れて行ってもらった。「色々厳しく言ってくれる菊さんがコーチになって、良い距離感でやれている。菊さんに言われたら『はい』っていうしかない。自分を止めてくれる1つの材料」と、荒野は存在の大きさを強調した。
2人の“恩人”の元での新たな戦いが、8日から始まる。「シーズンが始まったら色んな問題も出てくると思うが、それも考えながらやっていきたい」。プロ15年目、自身を戒め、チームのことを第一に考えたプレーを、荒野が見せていく。(砂田 秀人)