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 B1西地区の滋賀レイクスは2月6日、『Bリーグドラフト2026』で指名した田中流嘉洲(大東文化大学)と2026-27シーズンからの選手契約を締結した。同日に、長崎ヴェルカも交渉権を獲得していた岩下准平(筑波大学)との選手契約締結を発表。2クラブ間で「育成契約選手制度」を活用した相互連携を行い、来シーズンより岩下が滋賀へ、田中が長崎へ期限付移籍をするはこびとなった。また、両選手はそれぞれ来季から所属するチームへ、今シーズンの特別指定選手として加入することも公表されている。

 1月29日に行われたBドラフト2026当日の電撃発表から、各クラブと選手間での正式な契約締結を経て実現に至った今回の取り組み。これを受け、滋賀の原毅人代表取締役社長が改めてその背景と経緯を説明している。

 まず、両選手と関係者への感謝を述べた原氏は、長崎との交渉の始まりについて「滋賀レイクスは『Bリーグドラフト2026』において16位の指名権を有し、将来を見据えた編成の観点からドラフトに向けた準備を進めておりました。その過程で、6位指名権を獲得していた長崎ヴェルカと意見交換の機会をいただき、互いの編成状況やドラフトに対する考え方を、必要な範囲で共有してまいりました」と明かした。

「今回の連携によって、両クラブそれぞれのタイムラインにおいて”戦力化”と”育成”を両立できる可能性があるのではないかという共通認識に至りました。複数の選手、ならびに幾つかのパターンを想定した上でドラフト会議に臨み、結果として両選手の指名後に、連携合意を締結する運びとなりました」と、戦略を共有し両クラブにとってメリットのある形が見えたことで合意に至ったという。

 また、発表のタイミングについて、当初ドラフト会議前にリリースを行うことも検討されていたと打ち明けながらも「上記プロセスを踏まえ、指名後に両選手へ内容をお伝えし、その直後にリリースを行う判断といたしました。可能な限り早期にお知らせすることで、両クラブのファン・ブースターの皆様が連携の背景を踏まえた上で両選手に期待を寄せていただけること、また選手自身が受け取る外部からの情報や反応としても、最適な形になるのではないかと考えました」と説明している。

 初のBドラフトでの唯一の試みとなり、様々な意見も寄せられていたという今回の取り組みについて「両クラブが両選手、そしてそれぞれのクラブの将来に向けて最大限に熟考した結果のご縁であり、選手の成長とチームの勝利という形で結果を積み重ねていくことで、Bリーグ、そしてドラフト制度そのものの発展にも貢献していけると信じています」と、最後は前向きな姿勢で締めくくった。

 両クラブと選手の将来を懸けたこの”ご縁”が、コート上でどのような結果として結実するのか。まずは今シーズンのコートに立つ両選手の躍動に期待したい。

【動画】滋賀の地でのプロ挑戦へ決意を語った岩下准平