「WMフェニックスオープン」でブルックス・ケプカがスコッティ・シェフラーの足跡をたどろうとしていることで、TPCスコッ…
「WMフェニックスオープン」でブルックス・ケプカがスコッティ・シェフラーの足跡をたどろうとしていることで、TPCスコッツデールにおける両者の立場は逆転した。少なくともグリーン上では、ということだが。
シェフラーのフェニックスでの台頭は、先行したケプカと気味が悪いほど似ていた。2人は当地でPGAツアー初優勝を遂げると、その直後に2勝目を挙げた。ただ、潮目は変わり、今度はケプカがシェフラーと同じスタイルのパターを使うことで、シェフラーの成功を追随しようとしている。
2022年以来のTPCスコッツデール再訪を果たしたケプカは、パターをテーラーメイド スパイダーツアーXへ変更した。これは過去2年間、ゴルフ界を席巻してきたシェフラーのパターと同じモデルだ。
ケプカはリターニングメンバープログラムの一環として、前週の「ファーマーズインシュランスオープン」に出場した。同大会での全体的なパフォーマンスには満足したものの、一点だけメジャー5勝を誇る自身の水準に達していないものがあった。パッティングである。
35歳は、トリーパインズのストロークゲインド・パッティングで最下位に沈んだ。フィールド平均に対してグリーン上で7ストローク以上の差をつけられたのだ。
ケプカは日曜の夜、「これ以上悪くなることはないよね」とサンディエゴを後にする際に言った。そして、名物の騒がしい観客を黙らせるべくTPCスコッツデールへと乗り込んだケプカは、テーラーメイド スパイダーパターに乗り換えた多くの選手の仲間入りをした。
世界ランキングでトップ10入りしている選手のうち、実に5人がバリエーションの異なるスパイダーを使用している。そのうちの一人である世界ナンバーワンのシェフラーは、2024年「アーノルド・パーマー招待」でスパイダーパターへ乗り換えたのを皮切りに快進撃を続け、2週前の「ザ・アメリカンエキスプレス」でPGAツアー20勝目を挙げた。
ケプカのマレット型スパイダーパターへの変更は、過去10年にわたり、一貫してブレード型のスコッティキャメロン テリリウムニューポート2パターを使い続けてきた中でのことだった。厳密に言うと、昨年のごく短い期間、信頼するブレード型からスコッティキャメロンのT5.5とファストバック1.5モデルをテストしたことはあった。
トリーパインズでのケプカ復帰戦の第3ラウンド後、CBSのゴルフ解説者であるコルト・ノストは、ケプカが最終ラウンドへ向け、パッティングのストロークを改善させるべく、カリフォルニア州カールスバッドにあるスコッティキャメロンのスタジオで、プレイヤーフィッティングや開発部門を統括するポール・ビザンコと長時間にわたり練習に取り組んだことを報じた。
フェニックスでの大会前の記者会見で、パターで取り組んだ練習内容について問われたケプカはいささか皮肉まじりに「ボールをホールに入れようとしているんだ」と答えた。
「ボールを見下ろして構えると、どうもしっくりこなかったんだ。ターゲットに対して全てをスクエアに構えなければならないんだ。そのようなことについて、取り組んでいるんだ。セットアップなど、とても単純なことだね。肩が開いていたんだ。両足も常に少しオープンだったので、なるべくラインが交差しないようにしたんだ」
「ああ、それにフェースや軌道など全てで一貫性を保てるように努めたね」
しかし「芝の上の最もグリーンなショー」の前夜、用具変更に加え、自身の技術に大幅な向上が必要だと判断したケプカは、シェフラーと同じLネックのテーラーメイド スパイダーツアーXを選択した。
このパターはブレード型のような操作性を持ちながら、マレット型の利点も兼ね備えている。マレット型パターの寛容性は、大型ヘッドと、フェースから遠ざけられた重量配分が慣性モーメントを高め、ストロークを通じて安定性を保つことで実現する。
また、シェフラーはスパイダーツアーXがアライメントの向上にも一役買っている点を好んでいる。
シェフラーは2024年「ザ・プレーヤーズ選手権」で優勝を果たす前に、「このパターは狙いを定めて構えるのが本当に簡単なんだ。ボールに引いた線を使う必要がないんだよ。とても良い感じでパターを構えることができるし、ごく簡単にフェースの中央にそろえることができる。それくらいシンプルなんだ」と述べている。
果たして真新しいパターを手にしたケプカは、シェフラーの持つスパイダーの感覚をつかむことができるのか?
(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)