東京ヴェルディの城福浩監督(64)が、半期の特別大会「明治安田J1百年構想リーグ」でも引き続き、1ミリの妥協も許さない強…
東京ヴェルディの城福浩監督(64)が、半期の特別大会「明治安田J1百年構想リーグ」でも引き続き、1ミリの妥協も許さない強い姿勢を貫く。
リーグ開幕当日の6日、東京・稲城市で3時間にも及ぶトレーニングを敢行し、8日のホーム水戸ホーリーホック戦(味スタ)へ準備を進めた。
その非公開練習後にメディア対応し、現在の心境について語った。
この1カ月間の取り組みについて問われると「キャンプ中の練習試合っていうのはコンディションをまったく度外視して走力のベースを上げてきた。これはキャンプでやったから上がるわけじゃなくて、半年間やり続けるつもりです」。その上で「自分たちが失ってはいけないものが何なのか、我々が克服しなきゃいけない課題が何なのかっていうことを膝を突き合わせながらやってきた。短期と中長期と両方まだ取り組んでる最中だというとこです」と話した。
選手を追い込みながら、その過程での開幕となる。引き分けならPK戦が導入されるなど、従来とは異なる試験的な大会だが「目の前の試合に勝つこと」から逃げない。そして「中長期的にチームをどういうふうに底上げしていくかというところと、両方を妥協なくやる期間なのかなと思います」と捉えた。
昨季は早々にJ1残留こそ決めたが、得点力不足は大きな課題だった。このキャンプ期間を通じて攻撃のてこ入れ、戦い方の改善や上積みが期待される。ただ不屈の指揮官が口にしたのは、自分たちの強みとする粘り強い守備や、戦う姿勢や走力といったベースを徹底することだった。
「まずは手放しちゃいけないものは絶対手放さないっていうこと。それと選手層ですね。選手層は我々が突き詰めなければいけない課題なので。今日も(初戦の)2日前で3時間練習しているので。グラウンドの人たちはよくやってくれてると思いますけど、我々はもうこれが命なんでね。クラブとしてもその環境をぜひ整えてほしいし、そこに耐えうるグラウンドを自分たちはほかのチームのおそらく倍の時間は、今週もやっていると思います」
若い選手たちの台頭が待ち望まれるが、「若い選手を成長するために席を譲るようなことをしたら、これはチームにプラスにならない」とピシャリ。「もちろん若い選手が出ていくことがヴェルディの未来を考えたら本当にポジティブなことになるんですけども、じゃあ普段やりきれてない選手をそのために出すのかというと、チームがおかしくなるんで。まずは自分で出場時間を勝ち取るというところからスタートしてもらわなきゃいけないし、それには日々の練習だと思いますし、練習のない時間のオフの過ごし方とか心構えだと思う。そこに対して何か我々が特別扱いをするってことはないです」と断じた。
昨季以上にチームの平均年齢は若返っている。選手を育て、戦力にしていくやり方は変わらない。ただフェアな競争であり、頭から湯気を出す不屈の姿勢が、チームの底上げにつながっていく。
今季一番成長させたい部分は何か? そう問われると、妥協なき指揮官はこう回答した。
「もう全てですね。全てにおいて、それは心持ちを含めて。その若い選手も中堅の選手も。若いっていうだけで賞賛されるような、甘いもんじゃないんでね。彼らがサッカーに対する取り組む姿勢であるとか、試合に向かっていく姿勢であるとか、日々の成長っていうことを我々がいかにアプローチして、彼らの中でしっかりと捉えながら過ごせるかっていうとこが勝負になると思う。成長には、何かをやったらミラクルなレシピがあって成長するもんじゃない。本当に24時間の過ごし方とか心構えっていうのも含めて、コーチングスタッフと一緒に寄り添いたいなと思います」
開幕を前に早くも熱血のJFKイズムは全開だ。「超野心的」を標榜する城福監督のもと、ヴェルディはどこよりも強い覚悟を持って挑もうとしている。【佐藤隆志】