多くのアスリートたちにとって重要な要素となる食事。その質は、このミラノ・コルティナ大会では十分に保証されていそうだ(C)…

多くのアスリートたちにとって重要な要素となる食事。その質は、このミラノ・コルティナ大会では十分に保証されていそうだ(C)Getty Images

 各国のアスリートが一堂に会する世界大会に向け、イタリアはミラノ・コルティナでは周辺設備の整理も大詰めを迎えている。

 緊張感が否が応でも高まる中、小さくない注目を集めているのは、選手はもちろん、各国スタッフたちの生活拠点となる「選手村」だ。現地では開幕まで1日と迫り、続々と各競技の選手が入村する中、その“全容”も見えてきている。

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 SNSが発展した影響もあるのだろう。最近の五輪では選手村の質が何かを問題となる。直近では夏季五輪だが、2023年のパリ大会で用いられた選手村に対して選手たちから不満が表面化した。

 同大会では組織委員会がCO2排出量や動物福祉の観点から提供する食事は、肉料理や乳製品ではなく、野菜や豆、穀物を中心とした“ビーガンメニュー”で構成。環境への配慮を“売り”のひとつとしたが、食事が資本のひとつとなるアスリートからは「控え目にいって最悪」「肉が足りない」と批判の声が噴出した。

 当時の食品プロジェクトマネージャーを務めたグレゴワール・ベシュ氏は、仏ラジオ局『RMC Sport』で「毎日、何万食もの食事が提供しなければいけない。だから、選手によっては対応しきれないこともあるし、想像と違うこともある」と主張。こうした運営側の開き直ったような姿勢が火に油を注ぐ形ともなり、「(東京オリンピックの)日本人の組織力は無敵だったんだ。フランスは何かがおかしいと感じた」(伊競泳男子トーマス・チェッコン談)と、2021年に行われた東京大会の運営が再評価される事態ともなっていた。

 果たして、“食の都”とも称されるミラノで提供される食事の質はどうなのか。すでに入村している選手たちの声は、今のところ上々だ。オランダのスピードスケーターであるイェニング・デ・ブーは、母国メディア『NOS』に対して「もちろんミシュランの星付きレストランのような味ではない」とした上で、「それでも十分だ。僕はパスタ、サラダ、そしてチキンを食べたよ。アスリートに必要なものはすべて揃っていると思う」と語った。

 また、16歳にしてアメリカの女子スノーボード代表に名を連ねるジェス・ペールマッターは、母国誌『US Magazine』に対して「私はここで今までに食べたパスタ料理の中で一番美味しいパスタを食べたわ。それに昨日の夜はジェラートも食べた。本当に最高」と絶賛。やはり肯定的な意見を語っている。

 ここから開幕を迎え、より多くのアスリートや関係者が入村してくる。心身を癒す高いホスピタリティが保たれるのかは、メダルを争う上でも一つの重要な要素となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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