【バルディフィエメ(イタリア)5日=松末守司】ノルディックスキー・ジャンプ女子の公式練習が行われ、今季W杯で6勝を挙げる…

【バルディフィエメ(イタリア)5日=松末守司】ノルディックスキー・ジャンプ女子の公式練習が行われ、今季W杯で6勝を挙げる丸山希(クラレ)が、本番会場のプレダッツォ・ジャンプ競技場(ヒルサイズ=HS107メートル)で初飛びを行った。

 五輪仕様のゴールドのヘルメットをかぶり臨み、3本のジャンプを飛び、1回目は95・5メートル、2回目は96メートル、3回目は96・5メートルと思うように飛距離を伸ばせなかった。直前のW杯ビリンゲン大会(ドイツ)で3、2位に入った好調を持続させたかったが、「ビリンゲンが良かっただけにちょっと飛び込むジャンプが3本とも続いてしまって、しっくりこない感じで終わってしまった」と納得いかない様子だった。

 待ちに待った舞台だ。選手村では、周辺を散歩し、リラックスしている。「お散歩に毎日出るようにしています。そこの中だけにいると疲れてしまうので普段通りを心がけています」と話す。五輪グッズも「まだ目星しかつけていないんですけど、だんだんなくなってしまうとみんなに言われているので早く決めないとなと思います」と笑顔を浮かべる。

 現地入りし、初の五輪への思いも強くした。22年北京五輪は有力選手として臨むはずだったが、21年の全日本選手権ラージヒルで着地で転倒し、左膝全十字靱帯(じんたい)損傷などの大けがを負い、五輪出場を逃した。

 「歩くことから始めた」(丸山)リハビリを経て、翌年、っ競技に復帰。しばらくは恐怖心との戦いだったが、今夏、わざとスタートゲートを高く設定し、遠くに飛ぶ練習を何度も繰り返し、恐怖心を払拭。「飛べるのは当たり前じゃないことが分かった。今はジャンプが楽しい」と思えるまで体も気持ちも戻ってきた。「過ぎてしまえば何事も早いけど、ここにくるまですごく時間もかかりましたし、たくさんの人に支えてもらったからこそ、この舞台に立つことができた。支えてくださったすべての方に感謝を伝えられるようなジャンプができたらなと思います」と心に誓う。