ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート競技は、開会式に先立ち、日本時間6日からの団体で幕を開ける。初日に出場する選…

 ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート競技は、開会式に先立ち、日本時間6日からの団体で幕を開ける。初日に出場する選手は5日に発表され、日本は女子ショートプログラム(SP)に坂本花織(シスメックス)、ペアSPに三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)、アイスダンスのリズムダンス(RD)に吉田唄菜、森田真沙也組(木下アカデミー)を起用した。

 試合開始時間は日本時間6日17時55分からアイスダンスの「うたまさ」がトップバッターを飾り、19時35分からペアの「りくりゅう」の出番に。坂本の女子SPは21時35分から、いずれも実施予定となっている。

 8日までの3日間で争い、7日の男子SPやフリーの出場選手は、それぞれ前日に発表される。日本は初採用の2014年ソチ五輪から4大会連続の出場で、前回北京五輪は銅メダルから、ROC(ロシア五輪委員会)のドーピング違反による繰り上げで初表彰台の銀メダルを獲得した。

 前日5日は男子の鍵山優真(22)=オリエンタルバイオ・中京大=、佐藤駿(21)=エームサービス・明大=が本番会場で最終調整。日本は今大会、団体では2大会連続表彰台、そして史上初の金メダル獲得を狙う。2010年バンクーバー五輪代表の織田信成(38)氏が、団体種目のポイントを解説し、日の丸を背負う選手らへエールを送った。

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 団体で日本の最大のライバルとなるのは米国です。シングルは男女ともに互角。ペアは三浦璃来、木原龍一組の「りくりゅう」が、1位を取ってくるとみています。米国との差を考えた時に、カギを握るのはアイスダンスの順位。力の差がある中で、一つでも上の順位につけることが金メダル獲得につながります。

 私も2009年の国別対抗戦で初めて経験しましたが、団体はチームの目標が優先。個人の出来以上に、1点でも多く取ろうという気持ちになるのは団体ならではです。攻めよりも守りの演技となりがちですが、1個1個確実に順位を上げていこうという意識は個人で戦うフィギュアスケートにとっては新鮮です。

 坂本花織選手は、ミス無く演技すればSPで80点は出せます。個人も含めると最大4回の演技が予想されますが、体力的な不安はないでしょう。18年の平昌、22年の北京五輪でも団体戦フリーを滑っており、その経験値が大きい。坂本選手は試合前に手が震えるほど緊張するとインタビューなどでも話していますが、何回か演技をしておくことで個人に向けても落ち着くことができるはずです。

 五輪の会場は、特別な雰囲気。私が2010年に出場したバンクーバー五輪では、浅田真央さんのスパイラル(片足を高い位置に上げて滑る技)を見た時のファンの『うぉー!』という地鳴りのような歓声がすごかったことを今でも覚えています。普段フィギュアスケートを見ていない人も会場に足を運び、その新鮮なリアクションが楽しい。今回の会場は、アイスリンクと客席の距離も近いと思いますので、見ている方にしっかりアピールして選手にも楽しんでほしいです。(2010年バンクーバー五輪代表)

 ◆フィギュアスケート団体 男女シングル、ペア、アイスダンスの4種目中3種目以上の出場枠を持つ国と地域で、国際スケート連盟の各種目ランク合計上位10チームが参加。予選と決勝で選手を交代できる。ショートプログラム(SP)、リズムダンス(RD)で1位から10位までに10~1点が与えられ、4種目の合計上位5チームがフリーの決勝へ。同じく1~5位までに10~6点が与えられ、予選と決勝の合計で順位が決定する。