今週は東京競馬場で、第76回東京新聞杯(GIII、芝1600m)が行われる。過去にはリスグラシューやインディチャンプらの…
今週は東京競馬場で、第76回東京新聞杯(GIII、芝1600m)が行われる。過去にはリスグラシューやインディチャンプらのちのGI馬も制した出世レースだ。
ここでは馬券検討のヒントとして、出走馬16頭の全頭診断を行う。
◆【東京新聞杯2026予想/危険な人気馬】実績上位でも信頼しきれない懸念点多数 「0/9」と「0.0.1.5」が示す凡走パターン
■東京新聞杯2026 出走予定馬全頭診断
・ウォーターリヒト
前走マイルCSは15番人気3着の激走。ソウルラッシュやアスコリピチェーノといったGI馬に先着したのだから、フロックと呼ぶには早計だろう。昨年の本レース勝利を含め、冬競馬は【2.2.1.0】馬券外なし。さすがにノーマークというわけにはいかないか。
・ウンブライル
冬競馬の成績【0.0.0.5】を見るより寒い時季が合わないタイプなのだろう。牡馬相手の一戦でもあり、上位進出へのハードルは高いものとなりそうだ。
・エルトンバローズ
マイルCS後に参戦した前走有馬記念。驚きのローテーションだったが、外枠を引き当てたこともあり見せ場なく敗れた。さらに驚いたのは、そこから2カ月もしないうちにここへの参戦を決めたこと。ディープブリランテ産駒の東京芝1600m重賞成績【0.0.0.9】を見るより、積極的に狙いたい馬とは思えない。
・エンペラーズソード
目下連勝中の上がり馬。マイルとしては超スローの2走前内容から昇級戦ではどうかと思われた前走は、1000m通過57秒4のハイペースを自ら刻んで1分31秒9の好時計で駆け抜けた。2着から5着まで差し追込馬がズラリと並んだ結果が本馬の強さを引き立たせる。芝1600mは【3.1.2.1】と安定。重賞初挑戦でも軽視は禁物だ。
・オフトレイル
過去10年の東京新聞杯において、前走マイルCSで4角10番手以下だった馬は【0.0.0.11】。加えて本馬は直線急坂コースの成績【0.0.1.5】が示すように、坂で切れ味が鈍る傾向にある。斤量59キロも含め、ここは消しの選択肢も考えたいところだ。
・サクラトゥジュール
2年前の本レース勝ち馬。昨年は京都金杯勝ちと確かな冬適性を示しているものの、前走から半年以上の休み明け2戦はいずれもフタ桁着順に敗れていた。強調材料は乏しい。
・シャンパンカラー
約2年半以上もの間、馬券内から遠ざかる現状。厳しい。
・シリウスコルト
昨夏以降は精彩を欠くレースが続いてしまっている。ここは次走の距離延長に向けて刺激を与えるレースと捉えたい。
・トロヴァトーレ
前走京都金杯は4着。スタートでやや後手を踏みつつ、前残り馬場で上がり3F最速なら及第点を与えられる内容だ。芝1600m×ルメール騎乗時の成績は【2.1.0.0】、すべて4角6番手以内とポジション確保に成功している点は推し材料。同騎手が過去3度騎乗していたゾロアストロがきさらぎ賞に出走するにもかかわらず、結果的にこちらを選んだのも不気味に映る。
・ブエナオンダ
前走京都金杯で重賞初制覇。昨秋までは条件戦の馬だったが、一気にジャンプアップをはたした形だ。その前走を振り返ると、内枠を引いた人気馬2頭を外から上手にブロックしつつ、先行有利馬場のアドバンテージを活かす最高の騎乗。言い換えれば再現性が難しい神騎乗だった。斤量58キロかつ、2度使われて連対がない東京芝1600m替わりでの連勝は至難の業か。押さえまで。
・マジックサンズ
古馬混合戦の近2走はいずれも掲示板外。同世代相手以外での好走歴がなく、テンにいけない脚質も含めて変わり身は望み薄か。
・ミッキーゴージャス
前走阪神カップは9着と敗退。レコード決着のハイペースゆえスプリンター質の高いレースとなり、1400m戦未経験の本馬にとって不向きな展開・馬場でノーカウント可能だ。それでも上がり3F3位と一定の力を示したのは収穫。2走前の勝利を含めて芝1600mは【1.0.1.0】と大崩れがなく、巻き返しを警戒したい。
・メイショウチタン
昨年の本レース3着馬だが、近走は自分の形で運べたにもかかわらずフタ桁着順続き。当時の再現を望むのは酷に映る。
・ヤマニンサルバム
約1年4カ月ぶりとなる実戦。さすがに厳しいと言わざるを得ない。
・ラヴァンダ
連勝の勢いをもって臨んだ前走マイルCS。結果は16着と、牡馬混合GIの厚い壁に跳ね返される形となった。【1.1.1.1】と好走が目立つ東京替わりは歓迎も、再度牡馬混合重賞となる今回は連下候補までか。
・レッドモンレーヴ
2024年以降の東京芝1600m重賞成績は【0.0.0.3】掲示板内なし。直近1年の馬券内はリステッド競走に限定されており、マイル重賞では荷が重い印象を受ける。
Winsightより一部編集・転載(2026年2月5日 18:00公開の記事)
◆【東京新聞杯2026予想/前走ローテ】ウォーターリヒトとブエナオンダに“黄信号”データ浮上 マイルCS大敗に盲点潜む
◆【東京新聞杯2026予想】過去10年のレース結果・配当・血統まとめ 傾向分析に使えるお役立ちデータ
◆【東京新聞杯2026予想/外厩】「予めここ目標」の陣営が多い重賞 連覇狙うウォーターリヒトは昨年在厩→今年は外厩
著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家 競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在は競馬メディア『Winsight』で予想コラム執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。