【ミラノ5日=木下淳】フィギュアスケート男子の26年ミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)スペイン代表で、開幕10日前に…

【ミラノ5日=木下淳】フィギュアスケート男子の26年ミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)スペイン代表で、開幕10日前にショートプログラム(SP)曲が著作権問題で使用できなくなったと明かしていたトマスリョレンク・グアリノサバテ(26)が、当地で行われた公式練習に初登場した。

前日まで参加していなかったが、この日は日本の鍵山優真(オリエンタルバイオ/中京大)佐藤駿(エームサービス/明治大)と同組で本番会場のリンクへ。注目された曲かけ練習は米アニメ映画「ミニオンズ」のテーマだった。

冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)こそ転倒していたものの、やはりシーズンを通して滑ってきたプログラムは心地よさそう。約2分50秒を、きっちり滑り抜いた。

騒動を巡っては2日、本人がインスタグラムのストーリーズに状況を投稿。国際スケート連盟(ISU)から「SP曲の使用を許可できなくなった」と非情な通告があったことを記して事態が表面化した。

しかし翌3日になって、ISUを含む関係各所が解決へ動き、権利を持つ米ユニバーサルも譲歩。再びグアリノサバテが更新したストーリーズには「サポートしてくださった皆さまのおかげで、ユニバーサル・スタジオが再考し、この特別な機会の権利を正式に認可してくれました。プログラムの他2曲には未達成の部分がいくつかありますが、合意へ非常に近づいています。またミニオンズたちが氷に立つ瞬間を見られることがうれしい」と報告していた。

このSP曲は4つの音楽を組み合わせて構成されていた。母国スペインのアス紙「Universal Fanfare」と「Vicious Funk」の使用が既に認められた一方で「Freedom」と「Papaya」は承認待ち、と伝えていた。この日の練習では、その4楽曲が全て流れていた。

映画からインスピレーションを受けた、黄色のシャツにデニムのオーバーオールという「ミニオンズをほうふつとさせる」衣装は、まだ着ていなかった。当日は問題なく着用できる見通しという。

グアリノサバテは昨年8月、五輪シーズンのSP曲を決めた後、ISU Clickn Clearシステムを通じて必要な手続きを完了。楽曲を提出していた。この曲でシーズンも全うしてきたが、問題なし。大舞台を前にした1月27日に衝撃の「使用不可」通知を受けたといい、昨季のビー・ジーズに戻す可能性を示唆していた。

スペインは団体戦の出場権(世界10チーム)を有していないため、個人戦だけ出場する。男子のSPは10日(日本時間11日)。13日(同14日)にフリーが行われる。

グアリノサバテは、同国カタルーニャ出身のスケーター。ハビエル・フェルナンデスの引退後、スペイン選手権で6連覇するなど国内最強だった。世界選手権は25年の20位が最高