アメリカンフットボールで日本人未到の米プロNFL入りを目指し、全米大学体育協会(NCAA)のコロラド州立大に編入していた…

アメリカンフットボールで日本人未到の米プロNFL入りを目指し、全米大学体育協会(NCAA)のコロラド州立大に編入していた相撲の2020年アマチュア横綱、花田秀虎(24)が5日、X(旧ツイッター)を更新。17年に設立され、世界中から他競技も含めた選手を発掘するインターナショナル・プレーヤー・パスウェイ(IPP)プログラムに参加できなかったことを明かした。夢のNFLへの道が事実上、閉ざされてしまったことで、挑戦の一区切りを報告した。

「今回、NFL International Player Pathway(IPP)プログラムには招集されませんでした。私にとってこのIPPは、NFLを目指す上で最も大きな道のひとつであり、今回が一つの節目となりました」

「この挑戦を通して、本当に多くの学びと素晴らしい経験を得ることができました そして何より、これまで支えてくださった皆さまには、心から感謝しています」

「現在は、これまでの経験を踏まえながら、次のステップについて模索している段階です これからも、自分らしい挑戦を続けていきます 花田秀虎」

23年に渡米する前は、日刊スポーツなどの取材に「日本の国技がアメリカの国技に挑戦する形。どこまで通用するか。ここで挑まなければ死ぬ前に後悔する」と燃え「おっつけなど、相撲の前さばきは米国にない技術。長所は生かしつつ、本場で一から鍛えてもらって、まずは試合に出て経験を積んでいきたい。米国でも一握りのトップ選手しか入れないNFL。NCAAを通過点にしたい」と熱く抱負を語っていた。

角界に入らず、アメリカンドリームをつかむため出国。直前には、元横綱若乃花の花田虎上氏との写真を投稿した。血縁関係はないものの「若乃花さんからは相撲だけでなく、アメリカンフットボールの技術も教えていただき『NFLを本気で目指すなら、アメリカの大学に転学するべきだ』というアドバイスをいただきました!」とも明かしていた。

守備の最前線ディフェンスライン(DL)として、本場でも真っ向勝負は最強の「1on1」を武器に、コロラド州立大でプレーしたが、米4大スポーツの中で唯一、日本人がたどり着けていないNFLの壁は高かった。

IPPは世界の優秀なアスリートを発掘し、スキルを磨く機会を提供した上でNFL入りを目指すチャンスを与える取り組み。これまでラグビー、バスケットボール、陸上など、さまざまな競技経験を持つ選手を受け入れてきたが、相撲から初は難しくなった。このIPP参加資格を得られなかった場合、一区切りとする意向も示していた。

もともとは土俵の有望株で、日体大に進学した20年に全日本相撲選手権でいきなり優勝。大学1年のアマ横綱は36年ぶり2人目(久島海以来)だった。当時185センチ、130キロと決して大柄ではなかったが、同3年時の22年ワールドゲームズ米国大会で大学の1学年先輩だった現横綱の大の里(二所ノ関)を破って優勝しており、角界入りが期待されていたが、憧れのアメフトに転向した。

昨夏は、元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏から誘われてモンゴルで合同トレーニング。年明け26年1月のIPP合格へラストスパートをかけつつ、アマ横綱の実績から「25歳未満」に緩和されていた角界入りリミットも見据えながら、さまざまな可能性を模索していた。25歳を迎える誕生日が10月30日のため、直前9月の秋場所までに初土俵を踏む必要がある。