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 2月4日、アリーナ立川立飛で「東アジアスーパーリーグ(EASL)2025-26」のグループステージが行われ、グループCに所属するアルバルク東京がニュータイペイ・キングス(台湾)と対戦した。

 ホームの声援を受けるA東京は、序盤からマーカス・フォスターが積極的にゴールを急襲。第1クォーターで20-13とリードを奪うと、第3クォーターには一挙30得点を奪う猛攻を見せ、最終スコア92-79で快勝を収めた。この結果、A東京はグループCの2位以上を確定させ、3月にマカオで開催される「EASL FINALS MACAU 2026」への出場権を手にした。

 試合後の記者会見、デイニアス・アドマイティスヘッドコーチが真っ先に口にしたのは、勝利への手応えとケガ人が相次ぐチーム状況の中での献身的なプレーについてだった。

 特に、正ポイントガードのテーブス海を欠く中、セカンドユニットとして司令塔の役割を全うした大倉颯太について、指揮官は「スタッツも良いが、何より『ターンオーバー0』だったことが非常に重要だ」と絶賛。大倉はベンチからの出場ながら、22分8秒のプレータイムで4アシストに加え、守備でも1スティールを記録した。大倉と、スターターとして13得点を挙げた安藤周人の2人について、指揮官は「彼らはまだ5対5の練習すら満足にできていない状態だが、予定より早く復帰するために信じられない努力をしてくれた。今日の勝利に不可欠な働きをしてくれた」と、厳しいコンディションの中でのプレーぶりを称えた。

 ゲームハイの29得点を叩き出し、勝利の立役者となったマーカス・フォスターは、「何よりも勝つことが重要だった。後半に相手のやりたいことを封じ込め、タフなシュートを打たせることができた」と手応えを語った。

 自身のパフォーマンスについては、「前回(台湾での対戦)は(テーブス)海がチャンスを作ってくれたが、今は状況が違う。よりアグレッシブに攻める意識を持っていた」と振り返り、マカオでのファイナルズに向けては「シーズン中に(天皇杯に続いて)もう一つトロフィーを勝ち取るチャンスがあるのは最高のこと。準備はできている」と自信をのぞかせた。

 この試合でフィールドゴール、フリースローとおノーミスの100パーセントを記録、15得点12リバウンド10アシストをマークしてトリプルダブルを達成したライアン・ロシターは、クラブの公式SNSを通じてファンへメッセージを送った。ロシターは「ホームの皆さんの前で勝つことができて最高です。これでマカオで行われるファイナルズへの進出が決まりました」と報告。「非常にタフなスケジュールが続いていますが、チーム全員で戦い抜き、マカオでも優勝を狙いたいと思います。引き続き応援よろしくお願いします」と、過酷な連戦の中での手応えと、タイトル獲得への強い意欲を示した。

 A東京はチーム全体で26アシストを記録し、ターンオーバーをわずか8本に抑えるクォリティの高いバスケットを展開。盤石の試合運びでアジアの頂点へ一歩近づいたA東京は、次戦、グループステージ最終戦としてモンゴルの地でザック・ブロンコスと対戦し、グループC首位通過を懸けた大一番に挑む。

 会見の終盤、海外メディアから「優勝賞金150万ドル」や「初のマカオ遠征」について問われると、会場は和やかな笑いに包まれた。

 高額賞金についてアドマイティスHCは、「アルバルクのユニフォームを着ている以上、どの試合も重要。賞金のために試合を選ぶことはできない」としつつも、「私はどの試合も全力で勝てと言うから、選手たちに嫌われているかもしれないね(笑)」とジョークを飛ばした。さらに、初めて訪れるというマカオ遠征に向け、「私のように30年もこの仕事を続けていれば、自分で旅行代を払わずに世界中へ行けるようになるんだよ」と笑いを誘った。

 これに対しフォスターも、「最高だね! 世界中のどこへでも行くし、トロフィーを勝ち取るチャンスがあるならどこへだって行くよ」と、ユーモアを交えつつ改めてタイトル獲得への野心を語り、会見を締めくくった。

【試合結果】

アルバルク東京 92-79 ニュータイペイ・キングス(@アリーナ立川立飛)

A東京|20|22|30|20|=92

NTK|13|24|20|22|=79

【動画】フォースターが前半だけで15得点をマーク