【ミラノ=木下淳、マドリード=高橋智行通信員】フィギュアスケート男子の26年ミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)スペイ…

【ミラノ=木下淳、マドリード=高橋智行通信員】フィギュアスケート男子の26年ミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)スペイン代表で、開幕10日前にショートプログラム(SP)曲が著作権問題によって使用できなくなったと明かしていたトマスリョレンク・グアリノサバテ(26)が、最悪の事態を回避したようだ。

騒動を巡っては2日、本人がインスタグラムのストーリーズに事態を投稿。国際スケート連盟(ISU)から「SP曲の使用を許可できなくなった」と非情な通告があったことを記していた。今季は米アニメ映画「ミニオンズ」の楽曲を使用していた。

表面化した翌3日になって、ISUを含む関係各所が解決へ動き、権利を持つ米ユニバーサルも譲歩。再びグアリノサバテが更新したストーリーズには「サポートしてくださった皆さまのおかげで、ユニバーサル・スタジオが再考し、この特別な機会の権利を正式に認可してくれました。プログラムの他の2つの曲には未達成の部分がいくつかありますが、合意へ非常に近づいています。またミニオンズたちが氷に立つ時を見られることがうれしいです」と報告していた。

当該のSP曲は4つの音楽を組み合わせて構成されていた。母国スペイン紙アスは、この件に関し「Universal Fanfare」と「Vicious Funk」の使用は既に認められた一方で「Freedom」と「Papaya」は承認待ちと伝えた。大きな問題がなければ同様に許可が下りる予定、とも伝えていた。

また、映画からインスピレーションを受けた黄色のシャツにデニムのオーバーオールという「ミニオンズをほうふつとさせる」衣装は、問題なく着用できる見通しという。

本人は3日も4日も、試合会場の本番リンクと練習リンクで行われた公式練習に姿を見せていない。

グアリノサバテは昨年8月、五輪シーズンのSP曲を決めた後、ISU Clickn Clearシステムを通じて必要な手続きを完了し、楽曲を提出した。この曲でシーズンも全うしたが、大舞台を前にした1月27日に衝撃の「使用不可」通知を受け、SP曲を昨季のビー・ジーズに戻すことを示唆していた。

スペインは団体戦の出場権(世界10チーム)を有していないため、個人戦だけ出場する。男子のSPは10日(日本時間11日)。13日(同14日)のフリーにはSPの上位24選手が進出できる。

グアリノサバテは、同国カタルーニャ出身のスケーター。ハビエル・フェルナンデスの引退後、スペイン選手権で6連覇するなど国内最強だった。世界選手権は25年の20位が最高。五輪でもSPで結果を残せばフリーに進めるラインにはいた。