Jリーグは2026年、その様相を大きく変える。2026-27シーズンから、秋春制を導入するのだ。だが、その前にも「新た…
Jリーグは2026年、その様相を大きく変える。2026-27シーズンから、秋春制を導入するのだ。だが、その前にも「新たな挑戦」が待っている。約5か月間の「百年構想リーグ」だ。この大会、使いようによってはリーグやクラブを大きく変貌させるかもしれない。初の試みとなる短期決戦リーグでの「戦い方」を、サッカージャーナリスト後藤健生が提案する!
■全国リーグではない大会
2月6日にJリーグ「百年構想リーグ」が開幕する。
Jリーグが従来の「春秋制」から「秋春制」に以降するに伴って開催される今回だけの特別な大会だが、従来のリーグ戦とは異なっている点も多いので、それがどのような大会になるのか考えてみたい。
従来のリーグ戦との最大の違いは、「地域リーグラウンド」と銘打ったリーグ戦が東西に分かれての開催となったところだ。
J1は20クラブを東西2つに分けて10チームずつ。J2・J3は合計40クラブをやはり10チームずつの4グループに分けてホーム&アウェーのリーグ戦を行って各グループ順位を決定。その後、各グループの同一順位同士(たとえば、J1なら東西の1位チーム同士)がプレーオフをおこなって最終順位を決定する。
つまり、全国リーグではなくなってしまうのだ。
■内輪のネーミング
特に「J1 EAST」は全10チームが関東地方1都5県のチームとなってしまった。1月上旬に地域リーグラウンドの日程が発表されたが、対戦を見ていくと同じような顔ぶればかりが並んでいて、ちょっと新鮮味が失われるような気がした。
関東在住者は今シーズンはサンフレッチェ広島やヴィッセル神戸、ガンバ大阪などを生で観戦する機会がない。それは、西日本の人たちも同じで、西日本では昨年の王者、鹿島アントラーズや準優勝の柏レイソルが見られないのだ。
「ちょっと寂しいな」というのが、日程発表を見たときの僕の素直な感想だった。
「百年構想リーグ」という大会名も分かりにくい。
「百年構想」という言葉はJリーグ関係者にとっては30年来使われてきた馴染みのある用語なのだろうが、一般のファンには意味の分からない言葉だろう。まして、サッカーにあまり興味のない人たちにとっては、いっそう意味不明だろう。
「春秋制」「秋春制」という意味さえ分からないような普通の人たちの興味をかき立てるような大会名だとは言えない。
■足りないインパクト
33年前にJリーグが誕生したとき、一般の人も巻き込んで社会現象のようなブームが巻き起こった。「日本プロサッカーリーグ」というのが正式名称だったが、そこに「Jリーグ」というシンプルで新鮮な名称が使われたことも、一般国民に受け入れられた要因だったような気がする。
それが、いかに強いインパクトを伴ったものだったか……。
それは、その後アジア各国のサッカーリーグで「Kリーグ」(韓国)、「Sリーグ」(シンガポール)、「Aリーグ」(オーストラリア)などという名称が使われ、日本国内でもバレーボールの「Vリーグ」、バスケットボールの「Bリーグ」などといった類似したリーグ名が使われるようになったことでも分かる。
だが、「百年構想リーグ」というのはとても分かりにくい。もう少し、分かりやすくて親しみやすい名称はなかったのだろうか……。